英語学習者
英語リーディングを手っ取り早く鍛えるためには、多読で量をこなすのが最も効果的です。
当記事では多読の効果を3つ、コツ3つ、おすすめの教材を4つご紹介します。
【こんな方に読んでほしい】
▶︎長文読解を得意にしたい。
▶︎洋書や英字新聞などを読みたい。
▶︎TOEICで高得点を取りたい。
目次
1. 英語多読を始めるベストタイミングは?
英語学習を進める順序は「①単語・文法」→「②精読」→「③多読」の順番がベスト。
英語リーディングに力を入れたい方は、以下の順序で勉強してみて下さい。
❶「単語・文法」基礎をインプット。
❷「精読」読解の “質” を高める。
❸「多読」”量” をこなしアウトプット。
まず「単語・文法」で英語の基礎を固め、「精読」の練習で正しい読み方を習得しましょう。
精読のあとに「多読」をやるのがベスト。この順番でやれば、英語リーディングは勉強時間に比例して伸びます。
【おすすめ関連記事】
❶英単語を暗記するコツ5選
❷英文法の参考書10選
❸英文解釈の参考書4選
2. 英語多読3つの効果
では早速、多読の効果をご紹介します。
多読の効果① 読解スピードが上がる
まず1つめに多読をすると、読解スピードを手っ取り早く上げることができます。
❶「英語の語順」で読むことに慣れる。
❷知らない単語の推測力がつく。
❶「英語の語順」で読むことに慣れる
とくに日本人は英語の速読が苦手。理由は、英語と日本語では語順が全く違うから。
というのも、英語を日本語の語順で読むと、つい「返り読み」を頻発してしまいます。
返り読みを改善するため、多読で量をこなし、英語を頭から読む癖をつけましょう。
また多読の練習する際は、スラッシュリーディングを併用してみて下さい。
【関連記事①】スラッシュリーディングのコツ・やり方
英語を「英語の語順」で読むために、欠かせないコツが「スラッシュリーディング」
英文をスラッシュで区切り前から読むことで、読解スピードを効率的に上げるテクニックです。
❷知らない単語の推測力がつく
多読で速読力が上がる2つ目の理由は、知らない単語・フレーズを推測する力がつくから。
というのも、いくら単語を覚えても、長文を読めば知らない表現は必ず出てきます。
長文攻略で必須の「推測力」をつけるためには、やはり多読が1番の近道。
わからない箇所を調べず、推測しながら多読していると、精度が徐々に上がっていきます。
少々単語・フレーズがわからなくても止まらず進めるようになれば、速読が容易になります。
多読の効果② リスニング力がつく
多読によって身につく、英語を「英語の語順のまま理解」できる力は、当然リスニングでも活かせます。
英語を「前から読む」ことができれば「前から聴く」のも容易になりますからね。
また、多読をこなせばこなすほど「初めて見る単語・フレーズ」が減っていきますよね。
つまり語彙力が増えると「単語がわからない」を理由に、リスニングで点を落とすことが少なくなります。
ちなみに僕は、多読を続けて速読力がついた結果、字幕を追うスピードが上がりました。
なのでドラマや映画の、猛スピードで流れる字幕についていくためにも、多読が役立ちます。
多読の効果③ 単語・フレーズのインプットが捗る
多読の3つ目の効果は、英会話で使えるフレーズがインプットできること。
例えば洋書を選ぶと、登場フレーズはすべてネイティブが日常で使う自然なものばかり。
1冊の洋書に登場する単語数は、約5万〜15万語。
この数を日常的に読めば、英単語帳を使わなくても単語力の維持には困りませんね。
わからない単語が頻出すると読むのがダルくなるので、多読しながら新しい単語を覚えるのはおすすめできません。
後述しますが、多読用の本を選ぶコツは「わからない単語が5%以下」のものを選ぶこと。
【関連記事】
▶︎おすすめ英単語帳10選
ちなみにkindleなら、お気に入りフレーズを一括で管理できる機能がついています。
マーカーも4色使えるので、自分でルールを決めて色を使いわけると便利ですね。
【おすすめ関連記事】
▶︎英語多読にkindleが必須な5つの理由
3. 英語多読のコツ3選【多読の三原則】
英語を多読するときのコツ、つまり「多読の3原則」をご紹介します。
多読はマラソンのようなもの。ストレスなく続けられることが何より大切です。
多読のコツ① 辞書は引かない
理由は、単語の意味を逐一調べていると、読むのに時間がかかりすぎるから。
また辞書を引きすぎると、多読が「趣味」ではなく「勉強」になってしまいます。
そういった場合でも大丈夫。語彙力に自信がない方は、以下2つがおすすめの対策方法です。
❶わからない単語が少ない教材を選ぶ。
❷kindleを活用する。
「わからない単語が少ない」の目安は「初見の単語が1ページあたり5%以下」です。
どの教材を選んでも知らない単語が5%以上出てしまう方は、kindleを活用しましょう。
kindleなら単語をタップするだけで、その単語の意味が1秒もかからずに表示されます。
【おすすめ関連記事】
▶︎英語多読にkindleが必須な5つの理由
多読のコツ② 分からないところは飛ばして前へ進む
多読中は単語だけでなく、構文やイディオムなど英語特有の表現でつまづくことがあります。
でもそこで止まるのではなく、思い切って、わからない表現など無かったことにしましょう。
というのも、よほど難しい教材を選ばない限り、わからない表現は多くて全体の1割ほど。
わかる箇所が9割もあるので、その9割を繋げて読めば、全体の理解度は落ちません。
多読のコツ③ 合わないと思ったら投げる
英語で長い文章や、難しいフレーズを読むのは、50m走を全力で走るようなもの。
多読は長距離マラソンなので、常に100%を出さないと読めないような難しい教材は向きません。
日本語の本を読むときと同じ。面白くなかったり文章が自分に合わなかったら、読むのを辞めていいんです。
難易度が高すぎたり、話の内容がつまらなかったら、思い切って別の作品にいきましょう。
4. 多読おすすめ教材4選【本・参考書・無料アプリ】
最後に、多読に適したおすすめの教材を5つ紹介します。
おすすめ教材① 洋書・ペーパーバック
英語多読における1番の鉄板教材は洋書。
自分の好きな小説を選べば、勉強だと意識することなく、自然と多読できますからね。
洋書はハードルが高いと思われがちですが、適切に題材選びをすれば初心者でも大丈夫。
コツとして、どのレベルの方でも最低1冊を読破するまでは、初心者向け作品を選びましょう。
英語学習用の洋書としては、ハリーポッターと並ぶほど人気の作品。
単語レベルはやさしく、難文も一切出てこないので、英語の文章だということを忘れて読めます。
【関連記事】
▶︎初心者向けのおすすめ洋書5選
おすすめ教材② VOA English Learning
VOAは「ボイスオブアメリカ」の略。アメリカ最大のニュース放送局で、日本で例えるとNHK。
CNNやBBCと違い、全ニュースが非英語話者を対象に作られているのが特徴です。
VOAを活用するメリットは、すべての記事が音声再生に対応していること。
再生速度変更や5秒バック機能など、英語学習に必要な機能はまんべんなく揃ってます。
【関連記事】
▶︎音読のやり方を5ステップで解説
ちなみに音声速度はゆっくりな上、発音も明瞭なのでかなり聞き取りやすいです。
おすすめ教材③ Polyglots
ぼくも昔リーディングを鍛えるために、英字新聞での多読に取り組んでいました。
しかし正直、時事問題にはあまり興味ない+月額料金が高いので数ヶ月で解約していました。
「Polyglots」の大きな特徴は以下の3つ。
❶複数サイトのニュースがまとめて読める。
❷ほとんどの記事が日本語訳つき。
❸好きなジャンルを選択して自動表示。
▶︎BBC World
▶︎The Japan Times
▶︎TechCrunch
▶︎VOA
画面が一定の速度でスクロールされていく機能で、速読力を試しながら多読できます。
またスクロール速度は、自分にあったWPMを選択できるので、徐々に上げていきましょう。
「WPMが上がる」→「早く読めるようになる」と、速読力の変化が目に見えるおすすめ機能。