受験生
という方に向け、受験の鉄板単語帳10冊を選び、それぞれの特徴とおすすめ理由をまとめました。
今まで英単語帳を20冊以上使ってきた単語マニアのぼくが、受験基礎レベルの10冊を紹介します。
▶︎基礎レベルの2,000単語を覚えたい。
▶︎英単語をインプットし直したい。
目次
おすすめ① 英単語ターゲット1900
▶︎最も定番の英単語帳を選びたい。
初版から5度も改定され、20年以上使われ続けている、大学受験の鉄板単語帳です。
『ターゲット1900』の特徴は、極限までムダを削ぎ落としたシンプルなレイアウト。
シンプルな反面「関連語」や「例文」など、英単語を覚えるために必要な要素はすべて揃っています。


『ターゲット』の単語数は1,900語なので、その2,000語レベルまで1冊で到達できるのもありがたいですね。
なのでこの1冊さえ完璧に覚えれば、MARCHや関関同立レベルで知らない単語に出会うことはほとんどありません。
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おすすめ② 速読英単語 必修編
▶︎長文読解の練習も同時に行いたい。
速単の特徴は、70個の長文に重要単語が2,000語散りばめられていること。
それらの英文を繰り返し読むことで、単語を自然にインプットしていくことができます。
また『速読英単語』には、70の長文すべての音声が吹き込まれた別売りのCDもあります。
音読も取り入れて単語暗記したい人はぜひ入手しておきましょう。
❷リスニング力が鍛えられる。
❸単語のインプットが捗る。
つまり「単語だけでなくリーディング・リスニングも同時に学びたい」という(良い意味で)欲張りな方は、CDも一緒に使ってみて下さい。
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ちなみに速単には「入門編」「必修編」「上級編」の3冊がありますが、レベルは以下の通り。
『速単のレベル』
- 「入門編」:偏差値30~45
→中学〜高1レベル
- 「必修編」:偏差値45~65
→センター, MARCHレベル
- 「上級編」:偏差値65~80
→早慶上智, 国立大レベル
「必修編」には基礎レベルから応用レベルの単語まで満遍なく収録されているので、最初の1冊は必修編でokです。
MARCHや関関同立を余裕もって合格したい方や、難関大を受験する方は「上級編」も併用しましょう。
おすすめ③ ユメタン大学合格必須レベル
▶︎スキマ時間も暗記にあてたい。
受験の英単語帳はCD別売りが多いですが、ユメタンは書籍を購入すれば音声を無料でDLできます。
音声を使えば通学中や運動中にも「ながら勉強」できるので、スキマ時間を有効活用したい方は『ユメタン』がおすすめ。
ユメタン音声は「日本語→英語」の順に読まれるのですが、非常にテンポがよく、100単語がたったの4分で読まれます。
ただ1つデメリットがあって、収録語数が1,000語と、一般的な単語帳の半分しかありません。
ちなみに、ユメタンの音声はYouTubeにすべてアップロードされています。
下記リンクにユメタンの再生リストを作ったので、書籍を購入する前に音声を聞いてみたい方は保存しておきましょう。
おすすめ④ システム英単語
▶︎熟語・連語も同時にインプットしたい。
4冊目は、とくに難関大の受験生から根強い人気を誇る単語帳『シス単』です。
シス単が人気な理由は、熟語や連語(=コロケーション)を同時に覚えることができるから。
❷熟語帳でイディオムを覚える。
❸文法書や長文問題集を解きながらコロケーションを覚える。
一方で、シス単は単語を「単語だけ」で覚えるのではなく「フレーズ単位」で覚える単語帳。
なので上記❷❸のプロセスをカットし、『シス単』1冊で熟語・コロケーションまでインプットできます。
『シス単』で学べるコロケーション例
- translate A into B
- rob A of B
- provide A with B
- candidate for A
- accompany A(前置詞なし)
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おすすめ⑤ DUO 3.0
▶︎英作文やスピーキングも鍛えたい。
『DUO』の特徴は、560個の例文に、重要単語1572個・熟語997個が散りばめられていること。
今日紹介する中では、もっとも掲載語数の多い単語帳ですが、その苦労に見合う効果は十分得られます。
まず、単語を常に例文と一緒に覚えるため、単語の細かなニュアンスや、文章の中での使われ方が理解できます。
そして英作文やスピーキングの際にも『DUO』で覚えた例文がそのまま使えます。
その点、DUOで登場する例文は、560文すべてネイティブが監修しています。
なので良質な英文を560文も頭の中にインストールしておくことで、受験英作文で無双できます。
イメージとして『DUO』は、普通の英単語帳の倍の時間がかかることを覚悟しておいて下さい。
560もの例文を暗記するには、少なくとも3ヶ月、長くて半年の期間が必要になるので。
ちなみにCDも別売されていますが、このCDもまた『DUO』が人気の理由。
というのも、きっかり1時間で560文を読み上げてくれるので、時間をムダにすることなく効率的に暗記を進められます。
また560の例文は独立しているわけではなく、ストーリー形式で飽きづらいのもポイント。
『DUO』を選ぶメリット
- 英単語のニュアンス・使い方を理解できる。
- 英作文のトレーニングを行える。
- CDで効率よく覚えられる。
おすすめ⑥ キクタンBASIC
▶︎レイアウトがキレイな英単語帳が良い。
『キクタン』の特徴
- 難易度は受験基礎〜センターレベル。
- 収録語数は1,100語。
- 音声無料DL付き。
『ユメタン』は、単語が機械的に素早く読み上げられますが、『キクタン』は、音楽に乗って単語が流れてきます。
音声のリズムに加えて、単語が読まれる順番にも、以下のような違いがあります。
『ユメタン』と『キクタン』の違い
- ユメタン:「日本語」→「英語」
- キクタン:「英語」→「日本語」→「英語」
つまり『ユメタン』の方が、1フレーズあたりにかかる再生時間が短いので、効率を求めるならユメタンに軍配が上がります。
『キクタン』1番の差別化ポイントは、ページレイアウトの美しさ。
どのページも見開き8単語で統一。余白の使い方や色の配置などもこだわり抜かれています。
単語の例文(青枠)に加えて、コロケーション(赤枠)まで載っているのも嬉しいポイント。
谷村が使った『キクタン』シリーズ
- キクタン Basic
- キクタン Advanced
- キクタン Super
- キクタン BRITISH
- キクタン スペイン語
- キクタン フランス語
- キクタン TOEICスコア860
- キクタン TOEICスコア990
- キクタン 英検準1級
受験必須の2,000語に到達するため「Basic」が終わったら「Advanced」に進みましょう。
ぼくは「Advanced」まで覚えたことで、難関大以外の試験で、知らない単語に出会うことがなくなりました。
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ちなみに受験用の『キクタン』シリーズは、すべて「Kindle Unlimited」で読み放題です。
普通に買うと1,512円するので、月額980円で読み放題にして読むほうがお得ですね。
おすすめ⑦ 英単語センター1800
▶︎発音問題を解けるようになりたい。
センターで出題される語彙に特化しており、過去20年のセンター試験カバー率が99.5%の単語帳。
なのでこれ1冊をしっかり覚えれば、センター試験では、知らない単語が皆無になります。
『英単語センター1800』が人気なもう1つの理由は、全単語に発音のフリガナが振られていること。
アクセントの位置も太字で強調されているので、センター試験の発音問題も対策できます。
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おすすめ⑧ ランク順 入試英単語2300
▶︎アプリで単語学習したい。
『ランク順 入試英単語』は、従来の単語帳の、良いところだけ詰め合わせたような超良書。
まず1番の特徴は、意味的に関連のある単語が、カテゴリーごとにまとめて表示されること。
まず左ページには、単語の意味と、使い方・ニュアンス(赤枠)が解説されています。
そして右ページには、例文1つと、コロケーション2つ(青枠)がまとめられています。



アプリは単語がクイズ形式で出題されるので、習熟度を試すために使ってみるのも便利。
また、音声もオンラインで無料DLできるので、本当に至れり尽くせりの英単語帳です。
『ランク順 入試英単語2300』の特徴
- 同カテゴリの単語をまとめて表示。
- レイアウトが統一感あり見やすい。
- 単語のニュアンス・使い方も解説。
- 各単語にコロケーション2つ付き。
- 音声は無料ダウンロード。
- アプリは無料で使い放題。
おすすめ⑨ 百式英単語
▶︎単語の暗記法も学びたい。
英単語を九九のように機械的に覚えることで、25時間で2,000語覚えてしまおうというコンセプトの英単語帳。
なので『百式英単語』に掲載されている単語には、日本語訳が1つしか付いていません。
「小学2年で九九を覚えられるのだから、英単語も同じやり方で覚えるのが手っ取り早い」というコンセプト通りの構成です。
また本の前半では、100ほどページを費やし「単語の暗記法」が丁寧に解説されています。
少しネタバレすると「1日20分かけて単語をひたすら音読」というやり方が1番推奨されています。
❷あとは無心でひたすら音読しまくる。
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おすすめ⑩ 英単語イメージハンドブック
▶︎英会話・英作文を得意にしたい。
「知っている」単語の量ではなく、自分が「使いこなせる」単語量を増やすための英単語帳。
丁寧なニュアンス解説と豊富なイラストが特徴。この単語帳を使いこなせば、英単語をイメージで理解することが可能になります。
後者が「英語脳」
- 「英語」→「日本語」→「イメージ」→理解
- 「英語」→「イメージ」→理解


『イメージハンドブック』で登場する語彙
- 冠詞
- 基本動詞
- 助動詞
- 形容詞
- 前置詞
- 副詞
- 接続詞
なのでリーディング・リスニングよりも、英作文や英会話など「自分で英語を使う」場面で、より役立ちます。
この単語帳で得た知識は、大学受験から英会話まで幅広く使えるので、英語学習のなるべく早い段階から手に入れておきましょう。
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【関連記事①】英単語を暗記するコツ5選
単語を覚えるのに「記憶力」は関係ありません。「覚え方」を改善すれば、誰でも1ヶ月で2,000語覚えることは可能。
こちらの記事で、英単語を短期間で効率よく覚えるためのコツを5つ紹介します。

【関連記事②】英文法おすすめ参考書10選
受験英語はTOEICや英検と比べても難易度が高いため、文法知識が薄いと太刀打ちできません。
単語の暗記をこなしたあと、文法の勉強に進む際は、こちらの記事を参考にして下さい。

【関連記事③】英文解釈おすすめ参考書4選
単語と文法をインプットしたら、英文解釈のトレーニングに進みましょう。
「暗記した」単語・文法を、「使える」知識にアップデートするため必須の英文解釈。
とくに偏差値60以上の大学を志望する方は、必ず読んで下さい。

【関連記事④】ゼロから難関大学に合格する英語勉強法
英語の偏差値を、短期間で70~80まで伸ばす勉強法を5ステップで解説します。
実際にぼく自身が、高3の8月から半年で難関大に合格するため、実践してきた勉強法です。

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