【難易度順】ベストセラー洋書おすすめ10選【海外文学で英語を学ぼう】

英語学習者

趣味で楽しく英語勉強したい!

趣味と勉強を両立したい方にとって、洋書は理想的な英語学習ツール。

リーディング速度が上がったり、英会話フレーズをインプットできたりと、洋書多読はメリットばかり。ぜひ挑戦してみて下さい。

大学生のころ海外文学にハマって、2年近く洋書ばかり読んでいたぼくが、とくに英語学習に役立つ10冊を厳選しました。

谷村

こんな方に読んでほしい記事
▶︎趣味で洋書を楽しみたい。
▶︎英語多読の教材を探している。
▶︎TOEICで高得点を目指している。
どれも世界中で読まれる名作。あらすじ英語レベルを解説してるので、参考にして下さい。

谷村

ぼくも普通の勉強苦手だから、洋書にチャレンジしようかな!

1. 初心者におすすめの洋書4選

そもそも洋書は難しいと思われがちですが、それは誤解です。

谷村

たしかに洋書はネイティブ向けに書かれているので、難易度が高い作品が多いのは事実。

しかし作品選びさえしっかりできれば、日本語と同じ感覚で洋書を読むことは十分可能です。

まずは初心者でも気軽に読める洋書を4冊紹介します。スタート地点はTOEIC500以上から。

谷村

英語学習者

500点でいいのか!じゃあぼくでも大丈夫だね…安心したよ。

どれも初心者向けですが、レベル順に並べているので迷ったら1冊目から挑戦してみて下さい。

おすすめ洋書①『星の王子さま』

created by Rinker
Mariner Books
¥1,590 (2024/11/14 07:06:52時点 Amazon調べ-詳細)
1冊目は、世界的ベストセラーの『星の王子さま』聖書の次に多く読まれている作品です。

谷村

『星の王子さま』というタイトルから、SFファンタジーの物語だと勘違いされがちですが、実はかなり哲学的なお話

主人公が、別の星からきた王子さまと出会い、惑星周遊の経験談を教わるというストーリー。

王子さまは地球に到着する前に、6つの星を回り、6人の「変な大人たち」と出会っています。

谷村

王子さまが出会った人たち

  • 命令ばかりする王さま
  • 大物気取りの男
  • 酒びたりの男
  • 実業家
  • ランプに火を灯す人
  • 地理学者

この6人の「変な大人」は、人が溺れがちなことや、人の欲求を象徴しています。

つまり大別すると、人はこの6つに神経をすり減らして生きているということ。

谷村

6人が象徴するもの

  • 命令ばかりする王さま→「権力」
  • 大物気取りの男→「人気」
  • 酒びたりの男→「快楽」
  • 実業家→「財力」
  • ランプに火を灯す人→「労働」
  • 地理学者→「学問」

おすすめの読み方として、それぞれの星の人を、自分ごとに置き換えて読んでみて下さい。

自分がどのタイプに当てはまるのか、見比べながら読むとより面白いです。

そういう話だったのか。1度日本語で読んだことあるけど、英語版にも挑戦してみようかな。
人生における大切なことが詰まっているといわれる名作だからね。ぜひ読んでみてほしいな。

谷村

また『星の王子さま』は、今日紹介する10冊の中で、ダントツ1番読みやすい作品です。

谷村

作中には平易な単語しか使われておらず、文章もシンプルで短いものばかり。

ページ数も96しかなく、読むのが早い人なら1日で読了できるので、洋書の入門に最適です。

ちなみに紙の本を買うと1080円ですが、Kindleなら108円なので、Kindle版が超お得です。

谷村

英語学習者

え、買うしかないじゃん笑。

Amazonでチェック

おすすめ洋書②『チーズはどこへ消えた』

created by Rinker
Vermilion
¥999 (2024/11/14 07:06:53時点 Amazon調べ-詳細)
2冊目は、全世界で累計2,400万部を超えるベストセラー『チーズはどこへ消えた』です。

谷村

英語学習者

これ知ってる!大谷選手の愛読書として有名な作品だよね。
そう。日本でも400万部以上売れてるから、翻訳版で読んだことある人が多いかも。

谷村

作品に登場するのは、2匹のネズミと2人の小人。彼らは毎日迷路の中を走り回り、その日の食料を探しています。

ところがある日、幸運なことに迷路内のステーションCという場所で、大量のチーズを発見します。

このチーズに対する小人とネズミの対応が対照的。ここから彼らの行動が変わっていきます。

谷村

ネズミは頭を使わないので、毎朝早起きし、家から走ってチーズのもとにやってきます。

一方で小人たちは賢く、ステーションCの近くに引っ越しました。そして毎日昼に起きてチーズを食べる、悠々自適な生活を送ります。

工夫する努力を怠ったために毎日苦労し続けるネズミと、後からラクできるよう最初に努力した小人。見事に対照的ですね。

谷村

ぐぬぬ…ぼくはネズミに近いかもしれない笑。

ところがある日突然、チーズが消えてしまいます。彼らが毎日食べていたので、少しずつ減っていたわけです。

それを知った彼らは焦ります。食べものがなくなっては死活問題。そこで2人と2匹は、全く違った手段でチーズを得ようと行動し始めます。

ネタバレになるのであらすじはここまで。グリム童話に出てきそうな内容ですね。

谷村

作品のテーマは「もし突然チーズがなくなったら、あなたはどう行動する?」という問いかけ。

つまり「変化への対応」が問われているというわけだね。

また「チーズ」とは比喩で、人生における大事なもの。つまり幸せ・成功・豊かさのこと。

なので、より具体的に恋人・仕事・趣味など「自分にとっての大事なもの」に置き換えてみるのが、おすすめの読み方です。

考えさせる内容で面白いね。ぼくこういう寓話みたいな話好きだなあ。
4人とも性格が全く違うから、自分がどのタイプか考えながら読むとより楽しめる作品だよ。

谷村

内容はちょっと哲学的ですが、単語はやさしく、ストーリーも平易で読みやすい作品。

中学レベルの単語・文法を理解していれば、詰まることなくスラスラ読めるはずです。

またページ数も91しかないので、『星の王子さま』と同じく1日あれば読めますよ。

谷村

英語学習者

めっちゃ良いね!ぼくは『チーズはどこへ消えた』から洋書をスタートしてみようかな。

Amazonでチェック

おすすめ洋書③『穴 ホールズ』

created by Rinker
Yearling
¥1,848 (2024/11/14 07:06:54時点 Amazon調べ-詳細)
3冊目は、Amazonの洋書ランキングでも常に上位、英語学習の鉄板作品『ホールズ』です。

谷村

『ホールズ』の主人公・登場人物はみんな子ども。というのも、罪を犯した少年たちが集められる更生施設が作品の舞台です。

「人格形成のため」と称し、子どもたちは来る日も来る日も、大きな穴を掘らされ続けます。

その土地はサソリやトカゲが出てくる、超危険な地帯です。

谷村

しかしその「穴掘り」には、別の大きな目的が隠されていました。

え、早く知りたい。なんで子どもが穴掘ってるの?もったいぶらないで教えてよ!笑
ネタバレはできないからあらすじはここまで笑。「穴」関するに謎は、物語が進むごとに、少しずつ明らかになっていくよ。

谷村

いくつもの伏線が、物語の終盤に向けキレイに収束していくところが『HOLES』の醍醐味。

初心者向けの洋書で、ストーリーが1番面白い作品は間違いなく『ホールズ』です。

ぼくも英語学習用に買ったつもりが、ストーリーが面白すぎて、ページをめくる手を止められなくなった覚えがあります。

谷村

ちなみにページ数は240。ここまで紹介した洋書2冊と比べると、2倍以上の文量です。

谷村

しかしネイティブの子供が楽しめる作品なので、語彙レベルは易しめ

最低単語帳1冊インプットできている人なら、辞書なしでも十分読破できる難易度です。

ぼくが始めて読んだのは大学1年のとき。他の洋書に挫折したぼくでも『HOLES』は3日ほどでスラスラ読めました。

谷村

なんだかストーリーが超気になるから、ぼくは『HOLES』から始めてみよかな。
ストーリーは最高に面白いし、難易度も初心者向けだから、洋書選びに迷ったらまず『ホールズ』から始めるのがおすすめ。

谷村

Amazonでチェック

おすすめ洋書④『ワンダー』

created by Rinker
¥2,000 (2024/11/14 07:06:54時点 Amazon調べ-詳細)
4冊目は、2017年に映画化もされた感動作『Wonder』です。

谷村

主人公は、遺伝子の変異により、顔に障害を持って生まれてきた少年。

彼は、外見が普通の人とかけ離れているせいで、まいにち理不尽な目に遭います。

人から怖れられることを何よりも嫌う彼は、フルフェイスを被って学校に通うほど。

物語の前半では、周囲から非情な扱いを受ける主人公に、つい心が痛みます…

谷村

しかし心を閉ざしていた彼も、家族に支えられ、心優しい友人と出会うことで、少しずつ自分の容姿を受け入れられるようになります。

あらすじをまとめると、人と違うことで悩み、コンプレックスを抱える少年が、周囲に助けられ成長していくストーリー。

なんかこれ読めば、ちっぽけな悩みなんて吹き飛びそうだね。
体のパーツのなかで最も目立つ「顔の違い」を、気にせず生きていくなんて、並大抵の努力じゃできないもんね。

谷村

障害をもって生まれた主人公と、その家族の苦悩がかなりリアルに描かれているので、最初は読むのに少し勇気がいります。

しかし物語の中盤も最後シーンも必ず泣きます。ぼく自身、初めて洋書で泣いた作品がコレ。

谷村

ページ数は320ありますが、単語レベルはアメリカの小学生向けに設定されているので、非常に読みやすい作品。

TOEIC700点ぐらいの英語力があれば、1ページあたり、知らない単語が1,2個出てくるぐらいの難易度です。

ちなみに『Wonder』を初めて読んだときのぼくはTOEIC820点でしたが、わからない単語は2ページに1つほどでした。

谷村

かなり読みやすそうだね。ぼくは600点台だけど十分チャレンジできそう。
全体的に『HOLES』と同じくらいの長さ・難易度だから、どちらか好きな方を選んでね。

谷村

Amazonでチェック

【関連記事①】おすすめ単語帳10選

これ以降はすべて中・上級レベルの洋書。単語のインプットが不十分なまま読み始めると、必ず挫折します。

なので、もし単語に自信のない方は、こちらの記事を参考にして語彙力を鍛えて下さい。

10冊すべての特徴おすすめ理由を解説しているので、自分にあった単語帳選びに役立つはずです。

谷村

【2021年版】大学受験おすすめ英単語帳10選【英語偏差値80の難関大卒が厳選】

2. 中級者におすすめの洋書3選

中級者向けのおすすめ洋書を3冊ご紹介します。

目安はTOEIC730点以上。全体的にかなり難易度上がります。