英語学習者
ぼくは独学で英語を喋れるようになり、TOEICでは900点以上を取得していますが、勉強時間の7割を洋画や海外ドラマに充てていました。
今も趣味で週5~6本の洋画を見ていますが、映画だけでも、英語力の維持は十分可能です。
▶︎参考書以外の勉強法を試してみたい。
▶︎NetflixやAmazon Primeを活用したい。
目次
1. 映画で英語を勉強する3つのメリット
メリット① 無理せず継続できる
英語を上達させる1番の秘訣は継続。語学の習得は、時間を味方につけることが必須条件です。
というのも外国語を習得するためには「最低でも約3,000時間の継続学習が必要」といわれています。
私たちは皆、中学高校で約1,000時間は英語を勉強しているため、問題は、残りの2,000時間をどう確保するか。
洋画は1本平均2時間なので、毎日続ければ、2,000時間に到達するまでの期間はたったの2年半です。
メリット② 多様な英語に触れられる
2019年現在、世界の英語話者の80%が非ネイティブです。洋画で様々な国のアクセントに触れ、リスニングの耐性をつけておきましょう。
ちなみに日本で売られている参考書のほとんどがアメリカ英語なので、自分で学びたい英語を選べるのは実質、洋画や海外ドラマだけです。
またTOEICやIELTSなどの英語試験では、様々なアクセントの英語が出題されるため、アメリカ以外の英語に慣れておかないと苦戦します。
メリット③ 生の英語フレーズをインプットできる
洋画なら一度で手軽に、そして大量の英会話フレーズをインプットできます。
しかも全てリアルな英会話に登場する表現。単語フレーズの意味に加え、使い方も同時に理解できるため、覚えたその日から真似できます。
ただし1点注意ですが、ボキャブラリー不足の人は映画学習に挫折しやすいです。洋画を理解するには、最低でも2,000語の語彙が必要なので。
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2. 映画で英語を勉強する方法4ステップ
これから紹介する勉強法はとてもシンプルですが、この4ステップで学習すれば、洋画で英語の4技能すべてを鍛えることができます。
❷猛スピードの字幕を追う→リーディング
❸気に入った表現をメモ→ライティング
❹台詞を口に出して真似る→スピーキング
Netflixは他の動画サービスに比べ、洋画・海外ドラマの数が多く、かつほとんどの作品が英語字幕に対応しています。
またDVDであれば、洋画は100%英語字幕に対応しています。
ステップ① 1周目を日本語字幕で観る
まずは1周目を日本語字幕で見て、ストーリーを把握しましょう。英語字幕に挑戦するのは2周目以降でOKです。
1度日本語で見ておけば、2周目以降「会話が早すぎて理解できない」リスクが無くなります。
内容を把握している英文をくり返し聞くことで、英語特有の音の変化や、単語・フレーズをより効率的にインプットできます。
逆に、リスニング初心者が1周目から英語字幕で見ると、2週目以降も、リスニングに集中せざるを得ないのでおすすめできません。
TOEIC800点レベルの上級者であれば、1週目から英語字幕でも理解できますが、慣れるまで初見の作品は1度日本語でサクッと見ましょう。
ステップ② 2週目以降, 英語字幕に挑戦する
1度日本語で見た作品なら、多少知らない表現が出てきても、内容を見失うことはありません。
英語字幕でも日本語と同じようにストレスなく見れるはず。ぜひ趣味として楽しんで下さい。
まず洋画に出てくる会話はすべてナチュラルスピードなので、TOEICや英検よりずっと速い英語を聞き取ることになります。
それに加えて、高速で流れる字幕を追うため、リーディングの猛特訓もしています。
❷猛スピードの字幕を追う→リーディング
❸気に入った表現をメモ→ライティング
❹台詞を口に出して真似る→スピーキング
洋画を使って英語学習する際のコツは、楽しんで継続していくこと。単語などの「勉強」はしすぎないよう注意です。
趣味として続けるため「3周目で理解できればいいか」と、肩の力を抜いて視聴しましょう。
ステップ③ セリフをメモする
映画を見ながら「自分でも使ってみたいな」と思ったセリフをメモしてみて下さい。
誰でも最初は、正しい英語をインプットし、真似することでスピーキングを上達させます。そのため大いに役立つのがフレーズメモです。
また、フレーズ内で使われている単語・構文・イディオムを使って、別の文章を自分で作ってみると、よりフレーズの定着が早まります。
❶気に入ったフレーズを丸写しする
❷使いたい単語・構文・イディオムを抜き出す
❸抜き出した表現を使って、自分で文章を作る
❷猛スピードの字幕を追う→リーディング
❸気に入った表現をメモ→ライティング
❹台詞を口に出して真似る→スピーキング
ステップ④ シャドーイングする
忙しい人が英語の勉強法を1つだけ選ぶとしたら、間違いなくシャドーイングが1番おすすめ。
そして洋画を使った英語学習と、最も相性の良い勉強法もシャドーイングです。
❷猛スピードの字幕を追う→リーディング
❸気に入った表現をメモ→ライティング
❹台詞を口に出して真似る→スピーキング
シャドーイングの良いところは、メモとは違い手を使わないので、声が出せる場所ならどこでも実践できること。
英語を聞きながら、登場人物になりきったつもりでセリフを真似して口に出していきしょう。
できれば映画が流れている間中、ずっとシャドーイングできれば理想的。シャドーイングし続けるだけで、以下4つの効果が得られるので。
❷リーディングのスピードが速くなる。
❸「伝わる発音」が身に付く。
❹英語特有の「音の変化」に慣れる。
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英語勉強に役立つ!おすすめ洋画3選
初心者・中級者・上級者におすすめの映画をそれぞれ3作品ご紹介します。
おすすめ映画①『ターミナル』
主人公は、東欧から初めてアメリカに来た優男。ところがフライト中に、母国でクーデターが起こり国が消滅してしまいます。
クーデターの影響で帰国できない一方、国籍を失いビザが失効したため、空港から出ることも許されません。
最初は身振り手振りで自分の意思を伝えていた彼も、徐々に英語を覚えコミュニケーションを取れるようになります。
こうして非英語話者の主人公が、絶望的な状況で英語を身につけ友人や恋人と出会っていく、というぶっ飛んだストーリーが人気の秘訣。
『ターミナル』は難易度もかなりやさしく、TOEIC600点以上ある方なら、英語字幕で見ても容易に理解できるレベル。
ただし英語を習得していくプロセスが醍醐味の作品なので「英語で見れる」というより、むしろ「英語で見た方が楽しめる」映画ですね。
おすすめ映画②『Catch Me If You Can』
主人公は1960年代に実在した、アメリカの天才詐欺師。彼は16歳の時、両親の離婚をきっかけに、1人で生きていくため詐欺に手を染めます。
職業や年齢を何度も偽りながら、小切手詐欺をくり返し、19歳で逮捕されるまでに400万ドルものお金を得ることに成功します。
この映画は3時間にわたる長編作品ですが、主人公が「パイロット→医者→弁護士」と職を転々とするため、見ていて全く飽きません。
むしろ3時間が短く感じてしまう巧みなプロットが魅力で「ワクワクする面白さ」を求める方には、間違いなくこの映画が1番おすすめ。
ちなみに作品の難易度は初〜中級レベル。TOEIC700点取れるリスニング力があれば、英語字幕で見るのに苦労しないはず。
とくに主人公を演じるディカプリオの英語は、ハリウッド俳優の中でも特に聞き取りやすく、かつ発音も明瞭で真似しやすいのでおすすめ。
おすすめ映画③『グッドウィルハンティング』
主人公ウィルは、養父から虐待され育った影響で、幼い頃から何度も刑務所に収監されている、フダつきの非行青年。
ところが彼は、数学や物理、化学のあらゆる難問を一瞬で解いてしまう、天才的な頭脳の持ち主でした。
『Good Will Hunting』は、そんな非行少年が、大学教授や心理学者と出会う中で、徐々に自分の才能を開花させていくヒューマンドラマ。
登場キャラは大学教授などアカデミックな人物が多く、使われる語彙レベルはかなり高め。
とくに天才のウィルは終始早口で喋るため、リスニング上級者でも聞き取りに苦戦します。英語字幕で理解できる目安はTOEIC800点から。
【関連記事①】Netflixで同時字幕を表示する方法
実はNetflixでは、Google Chromeの拡張機能を使うことで、上記画像のように日本語字幕と英語字幕を同時に表示させることもできます。
詳しい設定方法は以下の記事にまとめているので、ぜひチェックして下さい。
【関連記事②】リスニングの上達法を5ステップで解説
ぼくがTOEIC/Lで満点を取得するまでに、3年間で行った全リスニング勉強法を1記事にまとめました。
余裕で1万字超えており、有料note並みの情報量ですが、もちろんブログ記事なので無料です。
英会話が、出来るようになりたい