英語学習者
忙しい人が英語勉強法を1つだけ選ぶとしたら、間違いなくシャドーイングが1番おすすめ。
そこで当記事にて、ぼく自身が愛用してきたシャドーイングの教材を10個紹介します。
1. シャドーイングとは?
シャドーイングとは、英語を聞きながら、同時に音を真似して口に出す英語勉強法のこと。
スピーキングとリスニングを同時に上達できるため、今では最も注目されている英語勉強法の1つです。
ちなみに「シャドーイング」の由来は、英語を聞いたそばから、影のように後をついて喋ることから来ています。
2. シャドーイングの効果・やり方は?
教材をシェアする前に、シャドーイングの効果と、おすすめのやり方を解説しておきます。
2-1. シャドーイングの4つの効果
❷リーディングのスピードが速くなる。
❸「伝わる発音」が身に付く。
❹イントネーション・アクセントに慣れる。
そもそもシャドーイングは英文を読みながら、同時に音を聞いて発声までする特殊な勉強法。
リスニングとスピーキングを短期間で上達できるのに加え、リーディングのスピードも速くなります。
実際にぼくの周りで、TOEIC900点以上を保持している人は、同じ模試をくり返しシャドーイングしていた人が多いです。
以上のように、シャドーイングは非常に効率の優れた勉強法。英語の学習法で迷ったら、まずはシャドーイングから始めてみて下さい。
2-2. シャドーイングのやり方4ステップ
❷テキストを見ながら音声を聞き込む
❸テキストを見ながらシャドーイング
❹テキストを見ずにシャドーイング
ポイントは、最初にテキストをじっくり読み込んでから、音声を聞き始めること。
シャドーイングは、とにかく聞こえてきた英文を真似するだけで良いと思われがちですが、それでは不十分です。
シャドーイングで「読む」「聞く」「喋る」を同時に上達させるためには、しっかり理解している英文をシャドーイングすることが重要。
最初に英文を3回は黙読し、その後テキストなしで音声を2,3回聞き込んでから、実際に声に出していきましょう。

3. シャドーイング教材選びのコツ
❷目的にあった教材を選ぶこと。
❸英文のスクリプトがあること。
まずシャドーイングの教材は、自分のレベルにあった難易度から選ぶのが大前提ですが、より重要なのは②です。
シャドーイングによって何のスキルを上達させたいのか、教材を使い始める前に1度見直しておきましょう。
シャドーイングの「目的」例
- TOEIC900点を目指したい。
- 受験英語の偏差値を上げたい。
- 英会話をスムーズに進めたい。
また、スクリプトがあると英文の理解度がグッと上がり、シャドーイング4つの効果を上手く引き出せるため、これも重視したいところ。
英文が目で確認できると、多少スピードが速くてもついていけるので挫折しづらくなります。
4. シャドーイングのおすすめ教材【参考書編】
ではここから、シャドーイングにおすすめの参考書を6冊紹介します。
おすすめ本① 音読パッケージ
【難易度★☆☆☆☆】
1冊目は『音読パッケージ』です。音読トレーニングを目的に作られた参考書ですが、シャドーイングの教材としても大いに役立ちます。
本書の英文は、中学レベルの簡単な単語・フレーズで構成されており、音読・シャドーイングの入門書のような立ち位置。
英会話においては、難しい表現など不要です。大切なのは、中学レベルの基礎的な英語を使いこなせるかどうか。
おすすめ本② 速読英単語
【難易度★★☆☆☆】
2冊目は『速単』です。単語帳として1,2位を争うほどポピュラーな参考書ですが、シャドーイング教材としてもおすすめの1冊。
というのも語彙力が不十分な状態だと、リスニングやリーディングの練習をしていても知らない表現が頻出し、なかなか進みません。
まず長文の数が70もあるため『速単』1冊でシャドーイングを数ヶ月に渡って継続でき、コスパはかなり高め。
また、各長文は音声が1~2分と、シャドーイング練習をするのにちょうど良い長さです。
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おすすめ本③ ハイパートレーニング
【難易度★★☆☆☆】
シャドーイングで英語の偏差値を上げたい受験生には『ハイパートレーニング』がおすすめ。
↓
❷「精読」英文をじっくり読み、読解力を鍛える。
↓
❸「多読」量をこなしスピードを上げる。
『ハイパートレーニング』は、今日紹介する教材の中で、ダントツに1番解説が詳しい参考書。
まず長文を解き、解説をじっくり読んで「精読」に努めてから、シャドーイングで速読力を上げることが出来ます。
『ハイトレ』は「超基礎編」「センターレベル編」「難関編」の3段階に分かれていますが、緑色の「センター編」から始めましょう。
センター試験と難関大の中間ぐらいのレベルなので、シャドーイング練習にちょうどいい難易度です。

おすすめ本④「音読」で攻略TOEIC
【難易度★★★☆☆】
シャドーイングをTOEICの点数アップに生かしたい人は、ぼくが愛用していた『音読で攻略TOEIC』が1番おすすめ。
全80の例文を音読し、TOEICのリスニングとリーディングを同時に対策することが目的の参考書です。
本書で扱われるのはTOEICで頻出する英文ですが、例文は比較的やさしく、現状TOEICスコアが450〜700点の初・中級者の方が対象です。
『音読で攻略TOEIC』では全体を通して、スラッシュリーディングを使った音読・シャドーイングが推奨されています。
スラッシュリーディングとは、英文をスラッシュで区切りながら読む技術のことで、英文を速読するために必須のテクニックです。
おすすめ本⑤ ハリウッドスターの英語
【難易度★★★★★】
5冊目は『ハリウッドスターの英語』ハリウッド俳優の生インタビューをシャドーイングしてみたい人におすすめの参考書。
ぼくの経験上、真似する俳優、つまり「お手本」を1つに固定してシャドーイングすると、アクセントや発音を身につけやすく効果的です。