目次
名作ホラー映画ベスト25【12位〜1位】
12位『イット・フォローズ』
本作は、正体不明の「それ」から逃げ続ける主人公の恐怖を描いた、新感覚のホラー映画。
人間の姿をして自分を追ってくる「それ」に捕まれば100%死ぬ、また、セックスで人に移せるというユニークな設定が話題となりました。
『イットフォローズ』3つのルールまとめ
- 「それ」は自分にしか見えない。
- 「それ」は人間の姿で歩いてくる。
- 「それ」は性行為で相手に移せる。
「それ」は自分の方へゆっくり歩いてくるものの、外見上では誰が「それ」なのか区別がつかないため、24時間逃げ続けるしかありません。
そして「ゆっくり歩いてくる」という特性により「それ」がいないときでも常に追われる恐怖が持続し、一瞬たりとも気が抜けない作品。
何もない所から突然幽霊が現れたりするのが王道のホラー展開ですが、本作の「それ」は常に姿が見えているものの、誰に追われているのか分わからない所に独特の恐怖感があります。
スピーディなカットや演出、音響効果によって恐怖心を煽る現今のホラー映画とは違い、じわじわ浸透してくる恐怖が本作の持ち味です。
ゾッとする度 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT、hulu |
11位『パラノーマル・アクティビティ』
本作は、心霊現象が多発する家で、その原因を突き止めるためカメラを回し続けたカップルを描いた、フェイクドキュメンタリー映画。
この映像を撮影した彼らは、現在行方不明か死亡しており「第3者がフィルムを見つけて映画にした」というリアルな設定になっています。
幽霊が容赦なく人を襲う一般的なホラー映画とは異なり、本作は女性が眠ったまま部屋を徘徊したり、彼氏を一晩中にらみつけたりと、本当に起こり得そうな恐怖シーンが続きます。
そして最初は彼女を茶化していた幽霊を信じない彼氏も、徐々に「何者か」の魔の手が自分へ伸びてることを知り怯えていくという流れ。
本作は1.5万ドルという超低予算で製作されるも、その生々しい恐怖が口コミで広がり興行収入1.8億と世界中で大ヒットを記録しました。
またスピルバーグ監督が「2」の映画化権をとったものの、ハリウッド最新の技術を駆使しても「1」のクオリティは超えられないからと、続編作成を断念したという逸話も残っています。
『パラノーマル』は、監督の自宅にて7日間で撮られた作品。当然ながら監督も俳優も無名で、編集作業は全て監督のPCで行われています。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
視聴方法 | Amazon Prime、hulu |
10位『死霊館』
本作は、田舎町にマイホームを購入した家族が、その家に取り憑いた霊によって苦しめられていく様子を描いた作品。
本作は70年代にアメリカで起こった実話。心霊研究家として家を調査したウォーレン夫妻が「私達が経験した怪奇現象で最もおぞましかった」と語る心霊事件を元に製作されています。
作中ではポルターガイストにとどまらず、悪魔払いなど大胆な心霊シーンも登場しますが、当事者一家曰く、本作に過度な脚色はなく、彼らに起こったことはほとんど映画の通りだそう。
犬だけが家に入ろうとしない、時計がいつも同じ時間に止まる、子どもが霊を友達と思って話している、寝ている間に足を引っ張られるなど、これらの怪奇現象は全て実話とのこと。
ちなみに作中では、何もないシーンで効果音を大きくして執拗に恐怖を煽るといった演出はなく、純粋にストーリー重視で楽しめる作品。
1時間半の尺にホラー映画3本を詰めたようなボリューム感ですが、まとめ方があまりに綺麗で視聴者を一瞬たりとも飽きさせない良作です。
ゾッとする度 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT、hulu |
9位『ミザリー』
雪山で事故を起こした小説家が、温厚な女性に助けられるも、実は彼女はサイコパスだった。というシンプルに恐ろしい筋書きの本作。
幽霊などスピリチュアルな要素は1ミリも登場しないのに、世界中を震撼させたホラー映画ミザリー。この作品により「本当に怖いのは幽霊より人間」という事実が、世に知れ渡りました。
小説家の大ファンである女性アニーは、彼をそばに置いておくため小説原稿を燃やしたり、ハンマーで足をぶっ叩いて骨折させたりなど、トラウマ級の恐怖を視聴者に植え付けます。
しかも主人公は事故の怪我で寝たきりのため、その恐怖から逃げることも許されません。最初は親切な女性だったアニーが、徐々に狂気を見せていく…その変化があまりに怖い作品です。
ゾッとする度 | ★★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT、hulu |
8位『REC / レック』
本作は、ウイルスの撒かれた建物に飛び込んだ新米キャスターとカメラマンが、ゾンビから逃げる様子を写した擬似ドキュメンタリー映画。
キャッチコピーは「何があっても撮り続ける」建物が閉鎖され外へ出られない中、無慈悲にも感染者に襲われていく恐怖が描かれています。
本作は噛まれて数分でゾンビ化する上、とにかく感染者の足が早い。逃げ場のない空間で全速力で追いかけられる恐怖はまさに失禁モノ。
そして何より『レック』は終始一人称視点。見ている自分が追われているような感覚を味わえるため、ゾンビ映画の中でも格段の怖さです。
ゾッとする度 | ★★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | TSUTAYA(レンタル) |
7位『シャイニング』
本作は、豪雪のため冬の期間だけ閉鎖されるホテルを舞台に、ホテル管理を任された小説家の一家が、次々と怪奇現象を体験していく物語。
そのホテルでは過去に、精神異常をきたした管理人が、家族を殺して自殺するという悲惨な事件が起きている、いわく付きの場所でした。
最初は幽霊が見える程度だったものの、次第にホテルの霊が主人公へ取り憑き、彼自身が精神を病んでしまい家族を殺そうとし始めます。
狂気に満ちた笑顔を顔に貼り付けて、妻子に襲いかかる彼の姿はまさにサイコパス殺人鬼そのもの。演技と知っていてもあまりに恐ろしい。
ゾッとする度 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT |
6位『サスペリア』
本作は、生徒が次々と失踪していくバレー学校を舞台に、怪奇現象に怯えながらも、失踪原因を探るべく奮闘する少女を描いたホラー映画。
キャッチコピーは「決して1人では見ないで下さい」血が容赦なく吹き出たり、臓器が生々しく映されたり、虫が大量発生したりなど、現在のスプラッターホラーの原型と言える作品です。
独特な色使いと巧みな不協和音によって、視聴者の恐怖心というより「不安感」を煽ることに徹している本作。怖いというよりも「不気味」という言葉がぴったりのホラー映画です。
ストーリーの完成度も高く、特に凄まじいラストを迎える本作。例えるなら「味方だと思ってた人が、実は全員黒幕だった」ぐらいの衝撃。
ゾッとする度 | ★★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT |
5位『オーメン』
本作は、悪魔の子どもとして生まれてきた5歳児「ダミアン」を主人公として、彼の周りで人が死に続ける恐怖を描いたホラー映画。
ダミアンに取り憑いたアンチキリストの代表である悪魔は、悪魔を頂点とする世界を築くため、目的の邪魔になる人々を消していきます。
作中では自身の乳母に始まり、彼について調べ回る記者、そして親族まで、あまりにテンポよく人が死んでいくため終始恐怖が絶えません。
あの手この手で人が死に続けるため、中にはトラウマ級の死亡シーンもあるものの、ストーリー自体の完成度はホラー映画の中でも超一級。
また悪魔を扱った映画は怪奇現象がつきもの。特に本作は、制作中に多くの関係者が命を落としたため「呪われた映画」と呼ばれています。
動物担当をしていたスタッフがトラに食い殺されたり、脚本家の乗る飛行機が雷で墜落したり、プロデューサーが宿泊する予定のホテルが爆破されたりと、あまりに逸話の多い本作。
お墨付きは、特殊効果を担当していたスタッフと、その彼女が乗る車が事故にあい、彼女は首が切断され死亡。そして最寄りの標識には「オンメンまで66キロ」と書かれていたそう。
ゾッとする度 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
視聴方法 | U-NEXT、hulu |
4位『死霊のはらわた』
本作は、休暇を楽しむため山荘を訪れた5人の男女が、好奇心から「死霊」を復活させる呪文を聞いてしまい、惨劇に見舞われる物語。
彼らは死霊に殺されるか、ゾンビのように自らも死霊と化していき、1人残された主人公が死にもの狂いで死霊(=友人達)を退治していきます。
本作は『スパイダーマン』で有名なサムライミ監督の作品ですが、ストーリーはほぼ無いに等しく、中盤以降はとにかく主人公と悪霊の悲惨な戦いをまざまざと見せつけられます。
また元祖スプラッターホラーである本作。死霊に取り憑かれた人間の手足がちぎれるなど序の口で、内臓や肉片が吹っ飛んだりと、壮絶なグロシーンが続くため視聴は注意して下さい。
ゾッとする度 | ★★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT |
3位『エスター』
本作は、流産で子どもを失い悲しみに暮れる夫婦が、9歳の孤児エスターを養子として迎え入れたことにより、人生を狂わせていく物語。
表向きは礼儀正しいエスターですが、彼女の本性はどこまでも残酷で理知的。そんなエスターが、養子一家を崩壊させるべく動き始めます。
エスターは絵に描いたようなサイコパスで、目的のためなら人や動物の命など平気で奪うし、自分以外は全員「物」でしかない。彼女がとる不気味な行動は、全てが常軌を逸しています。
彼女は一体何者なのか、そして目的は何か。これらの謎はラストで一気に明かされますが、彼女の正体を知った人は間違いなく絶望します。
ゾッとする度 | ★★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
視聴方法 | U-NEXT |
2位『悪魔のいけにえ』
本作はテキサスに旅する5人の若者が、人皮で作られた仮面を被る大男「レザーフェイス」にチェーンソーで襲われ、惨殺されていく物語。
殺人鬼レザーフェイスは正真正銘のサイコパスで、目に入った人間を無差別に切り殺して自身の食料としたり、死体を加工し家具を作って売りさばくなど、完全に頭がイカれています。
実はレザーフェイスは作中に登場する殺人家族の末っ子。若者の1人が一家に拉致されてから『悪魔のいけにえ』本当の恐怖が始まります。
例えば獲物を捕まえたサイコパス一家が「彼女をどうやって殺すか」笑いながら話し合う様子は、ホラー映画の中でも超一級の気持ち悪さ。
登場人物のあまりの異常性に加え、劇中で人肉を食べるシーンもあることから、本作はイギリス・オーストラリア・ブラジルなど多くの国で、当然のように上映禁止になりました。
しかし意外なことに作中には流血などグロ描写はほとんどなく、見る者を「映像」ではなく精神的に痛めつける正統派のサイコホラーです。
ゾッとする度 | ★★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
視聴方法 | Netflix、Amazon Prime、 U-NEXT |
1位『エクソシスト』
本作は悪魔に取り憑かれた少女リーガンと、彼女の悪魔払いを行う神父の戦いを描いた作品。
無邪気で可愛い少女がおぞましい姿へ変貌していく…悪魔に取り憑かれた彼女の形相は、一度見れば忘れないまさに失禁レベルの怖さです。
リーガンを楽に死なせてあげるか、苦しませてでも悪魔を追い出すか…彼女の母親と神父の、答えのない葛藤をドキュメンタリータッチで描いた本作は、ストーリーも見応え十分です。
ただし作中では少女が失禁したり緑色の血が飛び散ったりなど、気持ちの悪いシーンも度々登場するため、視聴の際は十分注意して下さい。
リーガンの形相はもちろん、彼女が倒立したまま階段から落ちてきたり、首が180度曲がったりなど、あまりにおぞましいシーンの連続で、数々の視聴者にトラウマを与えてきた本作。
公開当初はあまりに怖すぎてゲロを吐く人が続出したため、映画館の来場者には、嘔吐用の袋が配られていたという逸話も残っています。
ゾッとする度 | ★★★★★ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
視聴方法 | U-NEXT |
最後に:各25作品を視聴する方法まとめ
最後に、今日紹介した20作品を見放題で視聴できる、動画配信サービスをまとめておきます。
Netflix | 4本 |
Amazon Prime | 3本 |
U-NEXT | 17本 |
hulu | 5本 |
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サイコホラーは、殺人鬼やサイコパスなど、人間の狂気を題材としており、幽霊が苦手な人でも楽しめるホラーとして人気の高いジャンル。
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