英語学習者
という方に、大ヒット映画『ボヘミアンラプソディ』を使った英語学習をおすすめします。
ついに4月にDVD・ブルーレイもリリースされたので、良い機会ですね。
【こんな方に読んでほしい】
▶︎映画で英語を学びたい。
▶︎『ボヘミアンラプソディ』が好き。
▶︎Queenに興味がある。
映画を合計8回見たぼくが、各フレーズの意味だけでなく、ニュアンスと使い方も解説します。
ちなみに当記事は、前回あげた25選の後編にあたります。
最初は49フレーズで1本の記事の予定でしたが、1.5万字を超えたので前後編に分けました。
『ボヘミアンラプソディ』に登場する英会話フレーズ24選
では早速、映画に登場する英会話フレーズを42個紹介していきます。
「名言集」ではなく、より日常会話で使いやすいよう「フレーズ集」としてまとめてます。
1. Good thoughts, good words, good deeds. That’s what you should aspire to.
「善き思考、善き言葉、善き行いを心がけろ」
【ケンブリッジ英英辞書】
want something very much or hope to achieve something or be successful
つまり “aspire” は「めちゃくちゃほしいと思う;強く志望する」というニュアンス。
“That’s what you should V”「君がすべきことは〜だ」も、サラッと出てくると便利です。
2. How’s that worked out for you.
「それでどうなったの?」
フレディが父親から、①のセリフを言われたときに「それを守って良いことあった?」と皮肉で言ったセリフ。
❶運動する
❷上手くいく
❸解決策を見つける
❹〜という結果になる
4つの中でも、特に②の「上手くいく」が使いやすくて便利なので覚えておきましょう。
My first marriage didn’t work out.
「1回目の結婚は上手くいかなかった」
3. I’ve got better things to do with my Saturday nights.
「土曜の夜だ、もっとやるべきことがある」
イギリス英語のカジュアルな会話で、頻繁に使われる”have got”。意味は “have” と同じです。
フォーマルだと”have“の方がベターですが、くだけた会話では”have got”を使ってみましょう。
4. May I?
「いい?」
「〜してもいいですか?」と、丁寧に許可を求めるときに使う “May I ~?”。
この表現は非常に便利で、“May I?”の2語だけで使うと、内容を明言せずに許可を求めることができます。
▶︎手伝いましょうか?
▶︎前通っても良いですか?
▶︎座ってもいいですか?
5. I think we should all take more risks.
「もっと冒険しなきゃ」
“take risks” は直訳すると「リスクを取る」
「成功するかはわからないけど、思い切ってやってみる」というニュアンスです。
6. This is bollocks.
「勘弁しろよ」
「バカげたこと」という意味の、イギリス英語のスラング。
“Bollocks!” だけで「ちくしょう!;クソ!」と、悔しがるときに使われます。
【使用注意:イギリス英語のスラング】
・Wanker「ろくでなし」
・Minger「ダサい人」
・Tosser「アホ」
・Skiver「サボる人」
・Cheeky「生意気」
7. You shut up!
「ウソだろ?」
基本的には「黙れ」という意味なので、ネガティブな意味で使われること方が多い表現。
ですが声のトーンや使いどころ次第では、ポジティブな意味にもなります。(下記のイメージ)
「キミ試験受かってたじゃん」
「マジかよ!(やったね!)」
「最近なんだか変だよ」
“for a while”「しばらく」は、ネイティブの日常会話で本当によく聞く表現。
セリフでは完了形(have been)と一緒に使われているので「最近ずっと」という意味になってます。
▶︎I’ll study at a cafe for a while.
「カフェでしばらく勉強する」→2,3時間
▶︎I’m not gonna see you for a while.
「君とはしばらく会わない」→2,3日
9. I’ve been thinking about it a lot.
「ずっと考えてたんだ」
「ずっと」はなんて言うのか疑問に思う方もいるかもしれませんが、完了形だけでok。
完了進行形(have been doing)にすれば「ずっと〜し続けている」という意味になります。
▶︎I’ve been teaching myself for 5 years.
「5年間ずっと独学してきた」
10. You’re starting to look like each other.
「君ら最近似てきたね」
“be starting to”「最近〜し始めている」
「最近〜を始めた」だけでなく「最近〜という状態だ」というときにも使える便利表現。
❶lately「最近」
→継続して何度も起こること。
❷recently「最近」
→「継続」と「1度だけ」両方ともok。
❸nowadays / these days「この頃;近年」
→長い期間の出来事。通常は年単位。
11. We’re going to get absolutely shit-faced.
「今日はとことん酔っ払うぞ」
“be shit-faced” は、イギリス英語のスラングで「酔っ払う」と意味。
「ちょっと酔う」ぐらいではなく「かなりベロベロ」に近いニュアンスです。
そもそも”Sワード”なので使わない方がベターですが、知っておくと役立つかもしれません。
12. I just felt like it.
「なんとなく」
“I feel like~”は「〜の気分だ」の意味ですが、“I just feel like it” で「なんとなく」になります。
【「なんとなく」を英語で言える?🗣】
❶Just because.
「なんとなくかな」❷kind of / sort of
「まあね;なんとなくならね」❸For no reason.
「特に理由はないよ」❹Somehow
「なんだか…」❺Because I felt like it.
「そんな気分だっただけ」微妙な気分を表現したいときに便利です😌
— 谷村🇵🇭インフルエンサー留学inセブ2019年4月28日
13. We have so much to catch up on.
「話すことが山ほどある」
“catch up on”は「追いつく」という本来の意味が転じて「最新の情報を話す」という意味にもなります。
上記セリフだと「ぼくらが一緒にいない間にあったことを話したいんだ」というニュアンス。
14. Thank you for coming such a long way.
「遠いところからありがとう」
遠いところからはるばる足を運んでくれたことに対し、お礼をする定型フレーズ。
“Thank you for coming all the way.” と同じ意味です。
15. We can’t put this off any longer.
「これ以上待たせられない」
“put it off”「延期する;後回しにする」
“not ~ any longer”は「もうこれ以上〜できない」という意味ですが、“We put this off no longer.”の形では使えません。
英語では否定を文頭に持ってくるのが自然なので、“not any longer“の形で使いましょう。
▶︎I won’t compromise my vision any longer.
「もう妥協はごめんだ」
16. The routine is killing me.
「同じことの繰り返しにウンザリなんだ」
この “kill me” は誇張表現で「死ぬほど退屈」という意味。
上記セリフでは「退屈」とは明示されてませんが、「死ぬほど〇〇」の〇〇は文脈次第でなんでもokです。
▶︎This job is literally killing me.
「この仕事まじキツすぎて死ぬわ」
【関連記事①】ネイティブが使う副詞10選
さっきの例文、“literally” が「マジで」になるってどういうこと?と思った方は、下の記事を参考にして下さい。
ネイティブがよく使う副詞表現を10個選び、解説と例文とともに紹介しています。
17. I decide who I am.
「オレが誰かはオレが決める」
映画でフレディが、自分の名前を「マーキュリー」に改名したときに言ったセリフ。
「これからは自分で決めた人生を生きていく」という、強い意志が表れている言葉です。
18. You’re burning the candle at both ends.
「働きすぎだよ」
「昼夜問わず休みなく働いている」という意味のイディオム。
「ロウソクを両側から燃やすほど一生懸命に働いている」面白い表現ですね。
【ケンブリッジ英英辞書】
to work or do other things from early in the morning until late at night and so get very little rest.
19. He’s working day and night, constantly.
「彼は昼夜とわず働いてるんだ」
先ほどの “burn the candle at both ends” を、よりシンプルにした表現。
“constantly”は「常に;絶えず」という意味で、”always”や”all the time”の同義語です。
20. I’m dying to meet you.
「君に会いたくてウズウズしてる」
“be dying to”「死ぬほど〜したい」→「〜したくてたまらない」
ちなみに”be dying” は進行形なので「死ぬ」ではなく、あくまで「死にそう」という意味です。
21. What’s it gonna take for you all to forgive me?
「どうすれば許してくれる?」
“what it tales to~”「〜するのに必要なもの」を応用した表現。
セリフは “What it takes to forgive me“「ぼくを許すために必要なこと」という意味です。
▶︎what it takes to be a star「スターの素質」
▶︎Whatever it takes「なんとしてでも」
22. I’ve been a bit lost, to be honest.
「実はちょっと迷走してた」
“be lost”は「(地理的に)迷う」という意味だけでなく、下記の2場面でも使えます。
❶方向性がわからなくなる
❷会話についていけない
たとえば相手の話が難しかったり、スピードが早すぎたときに、下記のように返しましょう。
I’m sorry I’m lost.
「ごめんついていけなかった(→もう1回言って)」
【「実は」を英語で言える?🗣】
❶Actually
「実は;やはり」❷To be honest
「本当のことを言うと」❸Honestly
「正直にいうと」❹In fact
「実際は」❺Indeed
「本当に;実に」❻The truth is
「実のところ」❼To tell the truth
「実をいうと」“Actually” 以外も使ってみましょう🙋♀️
— 谷村🇵🇭インフルエンサー留学inセブ2019年4月21日
23. We still got a week. We’ll get there.
「1週間もあるんだ。大丈夫さ」
“get there” の基本的な意味は、物理的に「そこに到着する」という意味。
Call me when you get there.
「着いたら電話して」
一方で、比喩的に使うと「目的を達成する」を表すこともできます。
“You’ll get there.”「大丈夫だよ」と、相手を励ますときに使ってみましょう。
24. All i know is that if we wake up the day after this concert and we didn’t do our part, we’re going to regret it till the day we die.
「これだけは言える。もし出演を断れば、コンサートの翌日から死ぬまで出なかったことを悔やむだろう」
最後は、フレディがQueenを再結成し「ライブエイド」への出演を決めたときのセリフ。
「もし今挑戦しなかったら、そのことを死ぬまで悔やむだろう」フレディの生き様を表す、最高にクールな言葉です。
以上で『ボヘミアンラプソディ』のフレーズ紹介は終わりです。
まだ見てない方はもちろん、いちど映画館で見た人も見直してみると良いかも。
前編をまだ読んでない方は、こちらの記事もチェックしてみて下さい。
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