映画ファンの猫
ぼくは小学生の頃から、部屋を真っ暗にしてホラー映画を見るという悪癖があり、今でも週に最低1本は洋画ホラーを見るようにしています。
そこで当記事では、映画好きなら誰でも一度はタイトルを聞いたことあるような名作ホラーを25本集め、ランキング形式で紹介します。
目次
名作ホラー映画ベスト25【25位〜13位】
では早速おすすめ順に紹介します。とくに10位以降はシャレにならないほど怖いので、ホラー苦手な人はまず25位〜11位を見てみて下さい。
なお25作品のランキングは、映画サイト「Filmarks」や「Rotten Tomatoes」での評価を元に、ぼく自身の主観を加えて決めています。
25位『IT/イット それが見えたら終わり』
本作はアメリカの田舎町を舞台に、殺人ピエロと勇敢に戦う少年たちを描いたホラー映画。
町で多発する子どもの失踪事件。弟が行方不明になった少年ビルは、友人たちと組み、その犯人である殺人ピエロと戦うことを決意します。
モデルとなったのは、30人の子どもを自宅で殺害した殺人犯ジョンゲイシー。ピエロに扮して残虐非道な行為を続けた彼は、アメリカ犯罪史上最も悪名高いシリアルキラーの1人です。
ちなみに本作のオリジナル版『IT』が公開された1990年以降、世界中でピエロを恐れる「道化恐怖症」を発症する人が増えたそう。
ただしリメイク版の本作は、明らかに人外の動きをする殺人ピエロと少年の対決がスタイリッシュに描かれているため、王道ホラーよりエンタメ作品に近くあまり怖さを感じさせません。
例えるなら『スタンドバイミー』にホラー要素を加えたのがIT。子どもの葛藤や冒険に重きをおく本作は、ホラーの入門的な立ち位置です。
ゾッとする度 | ★★☆☆☆ |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
視聴方法 | Amazon(レンタル) |
24位『ポルターガイスト』
本作は、墓地を埋め立てて造られた不謹慎すぎる家を舞台に、信じられないほど多くの超常現象が起こるホラー映画。
物が勝手に動くなど序の口で、子供がテレビに吸い込まれたり地面から白骨遺体が飛び出したりと、目の離せないハラハラ展開が続きます。
スピルバーグが脚本を務める本作は、ユーモア溢れる大胆な作風で、通常のポルターガイストのように物が動くなんて生易しいものではなく、家が台風の如く吹き飛んでいくレベル。
ただし本作が真に恐ろしいのは制作背景。スタッフや俳優5人が、映画公開後に次々と怪死していったいわく付きの映画で、その理由は、撮影に本物の人骨を使ったからと言われています。
本作の撮影中に起きた怪奇現象はあまりに有名で、例えばピエロが子どもの首をしめるシーンでは、撮影中にピエロの腕が巻きついて本当に首が締められるという大惨事も起こりました。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT |
23位『ドント・ブリーズ』
本作は、盲目の老人宅に押し入った3人組のコソ泥が、思いもよらぬ恐怖体験をしていく物語。
実はその老人は退役軍人で、鍛え上げたマッチョな肉体に加えて、聴覚も嗅覚も優れた彼に、3人はなす術なく追い詰められていきます。
しかしこの老人、実はただの屈強な退役軍人ではありません。彼は過去に事故で愛する娘を失っており、その影響で気を狂わせていました。
娘を亡くしてサイコパスとなった彼は、地下室にある物を隠し持っていましたが、コソ泥たちがその「ある物」の正体を知ってしまいます。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
視聴方法 | Amazon(レンタル) |
22位『チャイルド・プレイ』
本作は、誕生日に母親から「チャッキー人形」をプレゼントされた6歳の少年が、その人形から命を狙われるようになる物語。
実はその人形は、過去に強盗事件を起こし銃殺された殺人鬼の怨念が取り憑いていたのです。
邪悪な心とは裏腹に見た目はただの人形。子供並みの力しか持たないチャッキーは、あの手この手を工夫し、周囲の人々を殺していきます。
主人公にとっては可愛い親友だったチャッキーが、実は残忍な殺人鬼。無垢な少年に起こる悲劇が、本作をより残酷に見せています。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
視聴方法 | U-NEXT |
21位『13日の金曜日』
本作は、美しい湖「クリスタル・レイク」を舞台に、湖へキャンプに出かけた6人組の大学生が、1人1人と惨殺されていくホラー映画。
『13日の金曜日』はホッケーマスクを被った巨漢の殺人鬼「ジェイソン」が有名ですが、意外なことに、第1作目で彼は登場しません。
1作目の殺人鬼は彼の母親。息子を失いサイコパス化した女性が、息子の命日である6/13の金曜日に、湖を訪れた観光客を殺して回ります。
本作は序盤からラストまでテンポよく、絶えず人が死に続けるため見ていて飽きませんが、首が飛んだりと残虐なシーンもあるため、人が死にまくる映画に慣れてない人は注意です。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
視聴方法 | U-NEXT |
20位『ライト/オフ』
本作は、電気を消すと「見てはいけない者」の姿が見えてしまう、という怪奇現象が多発する家を舞台に、その家族の奮闘を描いた作品。
一家に取り憑く霊の正体はダイアナという女性で、何らかの恨みを持って現れていたのですが、ある日父親が彼女に殺されてしまいます。
本作は音や視覚効果で恐怖を与える類のホラー映画と思って見てみると、意外なことにストーリーがしっかり組まれていることに驚くはず。
一家に取り憑く「ダイアナ」という人物は何者なのか。彼女の脅威から逃れる方法はあるのか。それらの謎が徐々に明かされていきます。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
視聴方法 | Amazon(レンタル) |
19位『ローズマリーの赤ちゃん』
本作は、主人公が悪魔の子どもを身ごもってしまうという、悲惨すぎる恐怖を描いた物語。
新居へ引っ越した新婚女性の彼女は、隣の部屋に住む「お節介な老夫婦」に気に入られますが、彼らは自室で悪魔を呼び寄せる儀式を行なっているなど、黒い噂の絶えない人物でした。
本作は60年代の映画ですが、映像の美しさやストーリーの目新しさは全く色あせておらず、今見ても「斬新な作品」と感じる人が多いはず。
本作は怪奇現象が頻出するより、ジメジメした恐怖が終始続く映画。また肝心の悪魔もダイレクトには映らないため、視聴者も最後まで「姿の見えない恐怖」を味わうことになります。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT |
18位『ザ・フライ』
本作は、天才科学者である主人公セスが、トランスポーテーションの実験に失敗し、ハエと融合してしまう悲劇を描いたホラー映画。
実験直後はとくに異常を感じることもなく、むしろ以前よりも体が強くなり運動能力も強化されていたため、実験の成功に喜ぶセス。
しかし次第に昆虫のような毛が生え始めたり、変な色の血が出たり、体の一部がボロボロ崩れ落ちたりと、異様な姿に変貌していきます。
日に日に人間からハエに変化していく、その残酷すぎる過程を克明に記録しているのが『ザ・フライ』の最もおぞましく、魅力的なところ。
また本作は徐々に人間の心を失っていくセスと、ハエとなった彼をも愛し続ける恋人の葛藤を描いた、切ない純愛映画としても傑作です。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
視聴方法 | U-NEXT |
17位『エルム街の悪夢』
他人の夢に自由に出入りし、人を殺す特殊能力をもつ快楽殺人鬼フレディ・クルーガー。本作は彼に襲われる人々の恐怖を描いた作品です。
フレディは過去に20人の子供を惨殺し、遺族に復讐として焼き殺されたものの、死後も殺人衝動を抑えられず夢に現れ殺しを続ける殺人鬼。
フレディは眠ると必ず現れるというあまりに鬼畜な能力を持つため、序盤から中盤にかけて、登場人物が抵抗する術なく殺されていきます。
しかし主人公の女子高生ナンシーは「夢で殺される」という話を誰にも信じてもらえない中、たった1人でフレディと戦うことを決意します。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | U-NEXT |
16位『ナイトオブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記』
本作は、アメリカの小さな町に突然ゾンビが現れ、原因もわからぬまま逃げ惑う住民たちの恐怖を描いた元祖パニックホラー映画。
ゾンビを世に生み出した本作の秀逸な点は、映画開始からたった3分で人々が襲われ始めるため無駄なシーンが一切なく、序盤からラストまで終始、救いのないパニック展開が続くこと。
ちなみに本作のオリジナルは68年の白黒映画でしたが、低予算で製作されたためゾンビのメイクには粗さが目立ち、また殺戮シーンの演出があまりに適当で、B級スレスレの作品でした。
しかし人間の心を失った無慈悲な怪物「ゾンビ」の存在と、その秀逸すぎる鬱ストーリーに多くの人が魅了されたため、オリジナルを忠実に再現したリメイクが90年に製作されました。
ゾッとする度 | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | Netflix |
15位『ペット・セメタリー』
本作は、埋めた動物が生き返ると言われる墓場「ペットセメタリー」を舞台に、その地に移り住んだ一家に起こる悲劇を描いたホラー映画。
主人公は妻子とともに田舎へ引っ越した直後、不運にも愛する娘がトラックにはねられ即死。彼女の遺体をペットセメタリー に埋葬します。
埋葬後、噂通り娘は生き返りますが、蘇った彼女はどこかおかしい。優しかった生前とは似ても似つかぬ、暴力的な性格になっていました。
実はペットセメタリーに埋められた者は、ある「共通の目的」を持って生き返るのですが、彼女はその目的を果たすべく行動を始めます。
ゾッとする度 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
視聴方法 | 2020年2月公開 |
14位『遊星からの物体X』
本作は「南極」という、一切逃げ場のない閉鎖された場所を舞台に、未知の寄生虫に襲われる基地観測員たちの悲劇を描いたSF映画。
作中で「物体X」と呼ばれる寄生虫は、捕食した相手の姿に擬態できる能力を持つため、隊員を1人ずつ殺し、彼らの姿へ変身していきます。
しかも物体Xは、人に遺伝子レベルで変身できるため外見は全く同じ。誰が寄生虫で、誰が人間なのか、視聴者も含め誰1人わかりません。
そのため隊員たちは、寄生虫に取り込まれた「裏切り者」を探しているうち次第に疑心暗鬼になり、仲間割れを始めてしまいます。
本作は序盤で敵に、ヘリや雪上車を全て破壊されるため「どのみち助からないのでは?」と予想がついてしまうものの、まさにその通り。
隊員たちに残された道は2つ。「敵を全滅させて凍え死ぬか」「敵に惨殺されるか」どちらにせよ報われないラストへと向かっていきます。
ゾッとする度 | ★★☆☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
視聴方法 | Netflix、U-NEXT |
13位『サイコ』
映画史に名を残す殺人鬼ノーマン・ベイツが主人公の本作。モーテルを運営する彼は、宿泊客を殺す快感から逃れられない異常者でした。
一見人当たりもよく良識あるノーマン。しかしひとたび牙を剥くと、良心を見せる間もなく人を惨殺するその姿は、正真正銘の快楽殺人鬼。
本来なら優しい性格に育つはずが、親から歪んだ教育を受けたため精神に異常をきたした彼は、まさにサイコパスのお手本のような人物。
本作は白黒の画面に加え効果音の演出があまりに巧みで、終始不気味な雰囲気が続きますが、グロ表現などは一切なくストーリー重視で恐怖を与える、サイコホラー映画の王道作品です。
ゾッとする度 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
視聴方法 | Netflix、Amazon Prime |
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