英語学習者
ぼくは独学で英語を喋れるようになり、TOEICでは900点以上を取得していますが、勉強時間の7割を洋画や海外ドラマに充てていました。
今でも趣味として週5~6本の洋画を見ていますが、映画だけで英語の上達・維持は十分可能。
▶︎おすすめの洋画を知りたい。
▶︎NetflixやAmazon Primeを活用したい。
目次
1. 英語初心者におすすめの映画4選
まず最初は英語学習を始めたばかりで、リスニング力にあまり自信のない方でも楽しめる、おすすめ映画を4つ紹介します。
おすすめ映画①『ターミナル』
主人公は英語の喋れない東欧人。彼がアメリカへフライトしている最中に、母国でクーデターが起こり国が消滅してしまいます。
クーデターの影響で帰国できない一方、国籍を失いビザが失効したため、空港から出ることも許されません。
最初は身振り手振りで自分の意思を伝えていた彼も、徐々に英語を覚えコミュニケーションを取れるようになります。
こうして非英語話者の主人公が、絶望的な状況で英語を身につけ友人や恋人と出会っていく、というぶっ飛んだストーリーが人気の秘訣。
『ターミナル』は難易度もかなりやさしく、TOEIC600点以上ある方なら、英語字幕で見ても容易に理解できるレベル。
ただし英語を習得していくプロセスが醍醐味の作品なので「英語で見れる」というより、むしろ「英語で見た方が楽しめる」映画ですね。
おすすめ映画②『イエスマン』
主人公は、何事にも後ろ向きな性格で、友人からの誘いや、同僚からの頼まれ事に、いつも “No” とばかり答えてきた冴えない銀行員。
ところが友人に誘われ、しぶしぶ参加したセミナーで「今後1年間、何があっても “Yes” としか答えてはいけない」と約束させられます。
何事にも “Yes” と言い始めた途端、つまらなかった人生が好転していく様子は、見てるこちらも真似して「イエス」を多用したくなるほど。
ジムの映画はひたすらイノセントで明るい作品が多いですが、中でも『イエスマン』は、1度見れば誰でも笑顔になれる王道コメディです。
コメディ映画なので、難しい単語は出てきません。ぼく自身TOEIC800点の頃に英語字幕で見ましたが、知らない単語は10個ほどでした。
とくに主演のジムキャリーの英語は、癖がなくスピードも緩やかなので、リスニング初心者でもかなり聞き取りやすいです。
ジム・キャリー主演のおすすめ映画
おすすめ映画③『ペイ・フォワード』
主人公は11歳の中学生。社会の授業で「もし自分の力で世界を変えようと思ったら何をする?」というユニークな課題を与えられます。
彼が悩みに悩んで出した答えは「3人に親切な行為をして、その相手に、また別の3人を見つけ親切な行為をしてもらう」というもの。
もしこれが単に “Pay back” だと「親切な行為をしてくれた、その相手にお返しをする」だけ。これでは世界を変えることはできません。
お返しはいらないので、その代わりに、別の誰かに親切を「渡し」てほしい。という願いから、”Pay it forward” と名前が付いています。
まず語彙は、全年齢対象のヒューマンドラマだけあって全体的に易しめ。メインキャラの1人「先生」が、たまに難しい単語を使うぐらい。
ただ主人公は11歳ですが、子ども特有の少し癖のある喋り方をするため、スピードは早くないものの、聞き取りが難しい箇所もあります。
おすすめ映画④『スタンド・バイ・ミー』
主人公は、アメリカの片田舎に住む4人の少年。彼らは皆、問題のある家庭で育ってきた反抗期の不良少年です。
森の中に死体があると知った少年たちは「死体を見つければ、不遇な自分たちでも変われるはず」と信じて、4人で死体探しの旅に出ます。
まず語彙はやさしめで、TOEIC700点レベルのボキャブラリーがあれば、通常シーンの理解には苦労しません。
ただしメインの登場人物が全員小学生なので、子ども特有の、早口で罵り合う場面が多く、英語初心者には厳しいシーンも多々あります。
『Stand By Me』の良いところは、映画に出てくる全セリフが収録されたスクリプトがあること。
全セリフの原文と日本語訳が掲載されているのはもちろん、英文の構造や、単語・フレーズの意味も解説されている、超親切なスクリプト。
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2. 英語中級者におすすめの映画3選
「初級レベルの作品では物足りない」といった、英語中級者の方は以下3作品がおすすめ。
おすすめ映画⑤『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
主人公は1960年代に実在した、アメリカの天才詐欺師。彼は16歳の時、両親の離婚をきっかけに、1人で生きていくため詐欺に手を染めます。
職業や年齢を何度も偽りながら、小切手詐欺をくり返し、19歳で逮捕されるまでに400万ドルものお金を得ることに成功します。
この映画は3時間にわたる長編ですが、主人公が「パイロット→医者→弁護士」と職を転々とするため、見ていて全く飽きません。
むしろ3時間が短く感じてしまう巧みなプロットが魅力で「ワクワクする面白さ」を求める方には、間違いなくこの作品が1番おすすめ。
ちなみに作品の難易度は初〜中級レベル。TOEIC700点取れるリスニング力があれば、英語字幕で見るのに苦労しないはず。
とくに主人公を演じるディカプリオの英語は、ハリウッド俳優の中でも特に聞き取りやすく、かつ発音も明瞭で真似しやすいのでおすすめ。
おすすめ映画⑥『フォレスト・ガンプ』
主人公フォレストはアラバマに住む少年。生まれつき知能が低く、また義足をつけていることで、周囲にいつもからかわれて育ちました。
そんなハンデを抱える主人公が、母親や親友に助けられながら障害を乗り越え、誰よりも心の優しい青年へと育っていく姿を描いた物語。
ただこれだけだと、なんの変哲もない普通のヒューマンドラマに聞こえますが、『フォレスト・ガンプ』が面白いのはここから。
主人公フォレストは、生まれ持った「知能のハンデ」と引き換えに、あらゆる分野で圧倒的な才能を発揮します。
フォレストの人生で起こること
- 大学時代はアメフトで国の代表に。
- ベトナム戦争に従軍し勲章を授与。
- 卓球でもアメリカ代表として活躍。
- イカ釣り漁業で巨万の富を築く。
- 投資が大当たりし、超大金持ちに。
主人公フォレストは、知能に遅れがあるという設定なため、難しい単語は全くと言っていいほど使いません。
会話スピードも速くないので初心者でも挑戦できる作品ですが、主人公の喋り方がかなり独特なので、慣れるのに少し時間がかかります。
おすすめ映画⑦『セブンイヤーズ・イン・チベット』
主人公はヒマラヤ登山中、チベットにたどり着きます。そこで14歳のダライラマの家庭教師となり、7年の月日をチベットで過ごしました。
利己的で自分のことしか頭にない主人公が、清廉で高貴な風格を備えたラマと接することで、人として成長していくのが本作の見どころ。
主人公は自己中で排他的で、プライドが高くてとにかく頑固。そのため自分が決めたことは、どんな犠牲を払っても成し遂げようとします。
主人公のような向こう見ずで孤高な生き方は、ブラピだからこそ成せる演技。実際彼はモノの見事に、この役にハマりきっています。
アメリカ人のブラピがドイツ語なまりの英語を話しているため、意識してか普段よりゆっくり喋っており、聞き取りはかなり楽です。
また主人公もダライ・ラマも、第2言語として英語を使っているので、難しい単語もほとんど出てきません。
ぼく自身この作品はまだリスニングの自信がない頃に、1週目からいきなり英語字幕で挑戦しましたが十分楽しむことができました。
実は世界の英語話者の中で、ネイティブの割合はたったの20%。こういった映画で非ネイティブ英語に慣れておくと英会話でも役立ちます。
3. 英語上級者におすすめの映画3選
最後に、洋画のリスニングに慣れている、英語上級者の方におすすめの映画を3つ紹介します。
おすすめ映画⑧『グッド・ウィル・ハンティング』
主人公ウィルは、養父から虐待され育った影響で、何度も他人に暴力を振るい刑務所に収監されている非行青年。
ところが彼は、数学や物理、化学のあらゆる難問を一瞬で解いてしまう、天才的な頭脳の持ち主でした。
『Good Will Hunting』は、そんな非行少年が、大学教授や心理学者と出会う中で、徐々に自分の才能を開花させていくヒューマンドラマ。
登場キャラは大学教授などアカデミックな人物が多く、使われる語彙レベルはかなり高め。
とくに天才のウィルは終始早口で喋るため、リスニング上級者でも聞き取りに苦戦します。英語字幕で理解できる目安はTOEIC800点から。
U-NEXT で視聴できる作品
- 『イエスマン』
- 『ペイ・フォワード』
- 『スタンド・バイ・ミー』
- 『キャッチミー・イフユーキャン』
- 『フォレストガンプ』
- 『セブンイヤーズイン・チベット』
おすすめ映画⑨『ボーン・アイデンティティ』
物語は、主人公がフランス近海で漂流し、漁師に救助される場面から始まります。彼は記憶を失っており、自分が誰なのかもわかりません。
のちに主人公は、自分がCIAの諜報員だと知ると同時に、任務でヘマした自分を抹殺するため、CIAが動いていることにも気づきます。
1つ目は主人公がアンドロイド並みの知能を持っていること。行動には一切無駄がなく、全ての判断を合理的かつ冷徹に下すのが彼の持ち味。
またCGありきのド派手な演出は一切なく、生身の肉弾戦がメイン。戦闘がとにかくリアルで、アクションファンでなくとも引き込まれます。
TOEIC900点レベルの人が見ても知らない単語が頻出する上、会話スピードも、英語字幕を出してギリギリついていけるぐらい。
ただ普通のアクション映画と違い、頭を使うシーンが多く会話メインで話が進んでいくため、リスニング練習に適しているのがポイント。
作中でフランス、ドイツ、ロシアと、ヨーロッパ各国を渡り歩く主人公は、どの言語もネイティブ顔負けのレベルで話せてしまいます。
日本語字幕でいいから見たくなってきた…。とりあえずNetflixでマイリスト入れておこっと。
おすすめ映画⑩『ソーシャル・ネットワーク』
主人公がハーバード在学中にFacebookを創設し、破竹の勢いで世界規模のサービスへと成長させていく過程が描かれています。
サスペンスで有名なフィンチャー監督が指揮を取っており、構成やプロット、音楽からセリフ回しまで全てこだわり抜かれた名作中の名作。
マーク・ザッカーバーグというと、若くしてビリオネアへと登り詰めた「現代アメリカの典型的な成功者」というイメージの方が多いはず。
ですがこの映画では、Facebook拡大の華々しい舞台裏で、彼が親友やライバルと訴訟で戦ってきた「苦い話」がありありと描かれています。
物語の中心はFacecookで、舞台はシリコンバレー。必然的にビジネス関連の英語が多くなり、TOEIC900点レベルでも語彙に苦戦します。
会話スピードも速く、特に主役が常に超早口で話し続けるため、聞き取りは至難の技。ぼく自身3週目でやっと英語字幕に付いていけたほど。
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ぼくは映画で英語の4技能を伸ばしましたが、実践している勉強法は至ってシンプルです。
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ぼくがTOEIC/Lで満点を取得するまでに、3年間で行った全リスニング勉強法を1記事にまとめました。
余裕で1万字超えており、有料note並みの情報量ですが、もちろんブログ記事なので無料です。
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