英語学習者
という方に、大ヒット映画『ボヘミアンラプソディ』を使った英語学習をおすすめします。
ついに4月にDVD・ブルーレイもリリースされたので、良い機会ですね。
【こんな方に読んでほしい】
▶︎映画で英語を学びたい。
▶︎『ボヘミアンラプソディ』が好き。
▶︎Queenに興味がある。
当記事では各フレーズの意味だけでなく、ニュアンス・使い方もあわせて解説しています。
『ボヘミアンラプソディ』に登場する英会話フレーズ25選
では早速、映画に登場する英会話フレーズを25個紹介していきます。
「名言集」ではなく、より日常会話で使いやすいよう「フレーズ集」としてまとめてます。
1. I gotta give it a go.
「賭けてみるよ」
“give it a go”「試しにやってみる」という意味。イギリス英語でよく使われます。
「うまく行くかどうかはわからないけど、とにかく頑張ってみるよ」というニュアンス。
ちなみに”try” だけの場合は「重い挑戦」、”give it a try /shot /go” は「より気軽な挑戦」です。
2. There was room for improvement
「改善の余地ありだね」
“a room”は「部屋」ですが、”room”(不可算名詞)は「余地」という意味。
“There’s no room for“「〜の余裕はない」と、否定文でもよく使われます。
また、”make room for” は「〜のために場所を空ける」のように、物理的な「スペース」の意味でも使えます。
▶︎Could you make room for me?
「席 / 場所を譲ってもらえますか?」
3. I don’t think it should really matter, do you?
「そんなの気にするわけ?」
“it matters”「問題である / 大切だ」という意味ですが、”matter”が使われるのは否定文のとき。
以下の4つのニュアンスを表現したいときに、”It doesn’t matter” が超便利です。
❶大した問題じゃない
❷そんなこと気にしなくていい
❸自分には関係ない
❹どうでもいい
4. The trouble is, we’re not just thinking big enough.
「もっと上を目指そうぜ」
“The trouble is”「問題なのは」という意味。
「これからマイナスのことを言いますよ」というサインで、常に “The trouble is, SV” の形で文頭において使います。
5. I’ve been up all night, mate.
「徹夜してるんだぞ」
一般動詞を使わず、前置詞 “up” だけで「起きている」を意味する、とても英語らしい表現。
ちなみに”mate”はイギリスやオーストラリア英語で、親しい友人を呼びかける時に使われます。
6. Do you think you have them in my size?
「ぼくのサイズある?」
“Do you have them in my size?” は「私の体型にちょうどのサイズある?」という意味。
アパレル店で服を買うときに、このまま使えるフレーズです。
7. How much do you think we can get for this van?
「この車売ったらいくらになると思う?」
動詞を使わず、前置詞”for” だけで「〜を売る」を意味している、これまた英語らしい表現。
というのも “for” には「〜と引き換えに」という意味があります。
(画像は「英語イメージリンク」さんから)
「引き換えのfor」 は左下。セリフは「車と引き換えにお金を手に入れる」という意味ですね。
【「引き換え」の “for”】
▶︎substitute for「〜の代わりに」
▶︎exchange A for B「AとBを交換する」
8. I hope you’re joking.
「冗談だよな?」
「まさか本気じゃないよね?」と、相手の発言を疑うときに使えるフレーズ。
【「マジか!」を英語で言える?🗣】
❶No way!!
「まさか;ウソでしょ?」❷Are you sure?
「それ本当?」❸Seriously?
「本気?」❹Are you kidding me?
「冗談だよね?」❺For real?
「マジ?」❻That’s just unbelievable!
「信じらんない!」驚いた時のあいづちとして使って下さい😌
— 谷村🇵🇭インフルエンサー留学inセブ 2019年4月27日
9. This is the most impractical bed.
「すごく寝にくいベッドね」
“impractical” は “practical”の否定形。「実際に使うにはちょっと不便」というニュアンスです。
また英語では “the most” がよく使われますが、いつも「最も」の意味になるとは限りません。
ぼくの肌感では、”the most” が文字どおり「最も」の意味で使われるのは3割ぐらいです笑。
10. I think it has potential.
「可能性がある」
映画でフレディが、作曲中の曲を「綺麗なメロディだね」褒められたときに言ったセリフ。
「今から手を加えればもっと良くなるさ」というニュアンスでの発言です。
【 ケンブリッジ英英辞典】
POTENTIAL:someone’s or something’s ability to develop, achieve, or succeed
日本語だと「ポテンシャル=才能」と訳されるので、人に対し使われると勘違いされがち。
実際は「成長する可能性」という意味で、ヒト/モノどちらでも使える便利な単語です。
11. Are you going to support me if i get fired?
「クビになったら養ってくれるの?」
“support” は「(人を)助ける/(物理的に)支える」という意味の、誰でも知っている単語。
でも実は「(財政的に)支援する=養う」という意味もあります。
12. I’ll always look after you.
「ぼくが面倒を見るよ」
“look after” は「世話をする」という意味のイディオム。
映画内の字幕では「ぼくが必ず君を楽させるよ」となってます。
▶︎take care of
「(一時的にも / 日常的にも)面倒を見る」
▶︎look after
「(日常的に)面倒を見る」
なのでたとえば以下のような文章は、少し不自然に聞こえます。
▶︎Can you look after your cat while I’m away.
「留守の間、ネコの面倒を見てくれない?」
ただしこれはアメリカ英語の場合。イギリス英語ならどちらの場面も “look after” でokです。
13. You can’t get anywhere pretending to be someone you’re not.
「別の人間になろうとしたってムダだぞ」
“pretending to be someone you’re not” は「自分じゃない誰かのフリをする」という意味。
また“go / get nowhere”は比喩表現。「成功できない」というニュアンスでよく使われます。
▶︎I’m not going anywhere with this.
「こんな調子じゃ上手くいかないよ」
14. What kind of music was he listening to back in those days?
「彼は当時、どんな曲を聴いてたの?」
“in those days”「当時は」”back”をつけて「過去」という意味を強調しています。
“at that time” も「当時」という意味ですが、ニュアンスが少し違います。
▶︎in those days「過去の一定期間」
▶︎at that time「過去のピンポイントな一時点」
15. What makes queen any different from all the other wannabe rock stars I meet.
「クイーンは他のバンドとどう違うんだ?」
まず、“What makes A different from B?” は「AとBは何が違う?」という意味。
ただし “wannabe” には「〜したがってるけど失敗するだろう」という、ネガティブなニュアンスが含まれます。
16. He will be looking after you day-to-day.
「彼が日々の面倒をみるよ」
“day-to-day” は「毎日の;日々の」を意味する、かなり汎用性の高い形容詞。
▶︎day-to-day business「日常業務」
▶︎day-to-day activity「日々の活動」
▶︎day-to-day diet「毎日の食事」
17. What was it like singing for all those people.
「大勢の前で歌う気分はどう?」
“What A is like” は「Aはどう?」と、人や物のざっくりとした様子を聞くことができる表現。
尋ねられる内容は「感じ・雰囲気・具合・気分」つまり一言でいえば「様子」です笑。
▶︎What is she like?「彼女はどんな感じ?」
▶︎What’s the weather like?「天気はどう?」
▶︎What’s that like traveling alone?「ひとり旅はどう?」
18. I am exactly the person I was always meant to be.
「ずっとなりたかった自分になれたんだ」
“meant to be” は「運命である」という意味で、日常会話でも頻繁に使われます。
「神の意志」や「宿命」によって、起こるべくして起こったことに対して使う表現です。
▶︎It was meant to be.
「そういう運命だったんだ」
▶︎We’re meant to be together.
「僕らは一緒になる運命だったんだ」
19. You’re the love of my life.
「君はぼくの運命の人」
“The love of my life” は文字どおり「生涯の恋人」という意味。
「一生一緒にいたいぐらい愛している」という、超本気の愛を表現したいときに使います。
20. He has a little tour in mind for us.
「彼は僕らのためにちょっとしたツアーを考えてるみたい」
“have something in mind.” は「考えている:記憶している」という意味。
ちなみに “keep that in mind” だと「覚える」という意味になります。
▶︎I’ll keep that in mind.
「覚えとくね」
21. You can’t possibly be having any fun without me.
「ぼくがいないと退屈だろ?」
“possibly”「もしかすると;ひょっとして」
否定文と一緒に使うと「とうてい〜ない;全く〜ない」という意味になります。
▶︎probably:80%
▶︎maybe:50%
▶︎perhaps:30%
▶︎possibly:15%
なので否定文と一緒に使うことで「たった15%すらない」=「全くない」を表現できます。
22. The idea was to get away from all distractions.
「君らに集中してもらうためだ」
“The idea is to”「〜というアイデアだ」
“distraction” は「気を紛らわせるもの」という意味で、日常会話でよく使われる単語です。
【ケンブリッジ英英辞書】
❶something that prevents someone from giving their attention to something else
❷an activity that you do for pleasure
23. If you say so.
「まあね」
「そんなにいうなら..」が直訳で、相手の発言をしぶしぶ承諾するときに使われます。
「仕方ないからそうするよ」というニュアンスで、セリフのように「まあね」と捉えてもok。
24. They can’t get enough.
「彼らは全く飽きないね」
can’t get enough of ~「〜は飽きない」
「いくら得ても十分ではない」が転じて「飽きない」という意味になります。
▶︎I can’t get enough of you.
「君とはいくら一緒にいても足りないよ」
25. Mary knows me in a way that no one else ever will.
「彼女の愛は誰よりも深い」
“know” は日本語だと「知っている」と訳されるので、勘違いされがちですが…
英語の “know” は「めちゃくちゃ精通している」という意味です。
▶︎know about
▶︎have heard of
なので「誰よりもぼくのことをよく知ってる」というのはつまり「ぼくを愛している」ということ。
以上で『ボヘミアンラプソディ』のフレーズ紹介は終わりです。
まだ見てない方はもちろん、一度映画館で見た人も見直してみて下さい。
後編も作ったので、興味ある方はこちらもどうぞ。
【関連記事①】海外ドラマで英語学習+おすすめドラマ5選
映画やドラマを使えば4技能を同時に鍛えられるので、最高に効率の良い勉強法です。
①生のスピードの英語を聴く→リスニング
②猛スピードの字幕を追う→リーディング
③気に入った表現をメモ→ライティング
④台詞を口に出して真似る→スピーキング
下記の記事にて、海外ドラマが英語学習におすすめな理由を5つまとめました。
【関連記事②】Netflixで英語学習する方法
そして映画やドラマで英語を学ぶために、必須のツールがNetflixです。
この記事で、Netflixを使って英語の4技能を鍛える方法を詳しく解説しています。
【目次】
❶Netflix英語学習のメリット
❷他サービスよりNetflixが優れる理由
❸Netflixでの具体的な勉強法4ステップ
❸初・中・上級者向けのおすすめドラマ
❺英語学習に役立つ!Netflixの小ワザ
【関連記事③】英語初心者に映画『ターミナル』がおすすめな4の理由
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