今日お話しする3ステップは、英語リーディングを極めたい方は必ず通るべき道筋。
この方法でやればわからない英文がなくなる上、速読力も段違いに上がります。
そんな英語リーディング王道の3ステップをご紹介します。
こんな方に読んで欲しい
・英語のリーディング力に自信がない。
・難関大学志望で、英語の偏差値を上げたい。
・TOEIC900点を目指している。
目次
1. 初心者が英語リーディングを極めるための3ステップ
英語リーディング力を鍛える上で大事なのは、以下の3ステップを意識して学習すること。
これを意識していればまず間違いなく、リーディング力は学習時間に比例して伸びます。
①単語文法の暗記→②英文解釈で精読→③多読でアウトプット
2章以降で詳しく解説します。
1-1. いくら勉強しても点数が上がらないのは「勉強法」が間違っているから
「いくら勉強しても点数上がらない」僕にもこの時期がありました。
高校生の頃です。ある程度単語や文法を勉強していたにも関わらず、全然英語が読めない。
でも僕はその時期を人より少しだけ早く脱することが出来ました。理由は、闇雲に勉強するのを辞めて「英語の勉強法」を徹底的にリサーチしたから。
先人の知恵を借りて「このステップで勉強すれば必ず読めるようになる」という道筋を立ててから勉強をしました。
谷村
それが今日紹介する3ステップ。もちろん僕なりのアレンジも加えていますが、やり方自体は何年も前からある王道の勉強法。
英語をいくら勉強しても点数が上がらないのは、努力や勉強時間が足りないからではないです。
やり方が間違ってるからです。「もっと勉強時間を増やさなきゃ!」「ゲーム・SNSをやめて勉強時間を確保しないと」と誤った思考に走る前に、まずは勉強のやり方を見直してみて下さい。
2-1. ステップ①「単語・文法」を暗記
第1ステップとして単語と文法を暗記しましょう。
単語帳を1冊、文法問題集をそれぞれ1冊ずつインプットすれば大丈夫です。
2-1.「単語・文法」のおすすめ参考書
まず単語帳は『ターゲット1900』
文法書は『ヴィンテージ』がおすすめ。
この2冊だけでok。単語帳は4~5週、文法問題集は2~3週やれば一通りインプットできるので、かかる期間は約1ヶ月。
文法は問題集を1冊やるだけで大丈夫ですが、
解説が丁寧な参考書の方が良いという方は、こちらの『実況中継』がおすすめ。
『実況中継シリーズ』は僕も受験生の時お世話になりました。生で講義を受けているかのような話し口調で進んでいくので、肩の力を抜いて読めるのが良いところ。
2-2. 単語帳や問題集は、レイアウトがシンプルなものがおすすめ
教材選びのコツとしては『ターゲット1900』のように、レイアウトが極限までシンプルなものをおすすめします。
単語や問題の配置がどのページを開いても同じなので、「考える」時間をカットできます。
詳しい解説も長い例文も不要です。極限までシンプルなものがオススメ。
英単語は結局、解説や例文を丁寧に読みながら1周やるよりも、ゆるく適当に3周やる方が覚えられます。「ゆるく適当に3周」の方が早く終わりますし、何より長期記憶にも残りやすいです。
どんなに記憶力のいい人でも、単語や文法をたった一週やっただけで覚えられるわけがありません。
テレビやYouTube、Netflixなどで、好きな動画を見ながら片手間で、ゆる〜くやっていきましょう。
2-3. 暗記作業を楽しむ「ながら勉強」のやり方
暗記作業は苦痛ですよね。もちろん「暗記作業は面白くないけど仕方ない」と割り切ってやるのも良いですが、単語暗記をどうやったら楽しいと思えるかを考えた方がはるかに効率的です。
そこでおすすめしたいのが、自分の好きなこととセットで行う「ながら勉強」
例えば僕は、単語を覚える際「単語帳を開いているときだけアニメを見ても良い」というルールを決めていました。なので、たとえどれだけデスノートの続きが気になっても、ブリーチの最新話を見たくても、単語帳を開いている間しか見れません。
英語リーディングに必要な2,000語。ここに達してないと、英語学習のスタートすら切れません。
下記の記事で、英語学習者にとくに人気の高い単語帳10冊を紹介します。
3.ステップ② 精読練習で「時間をかければ読める」状態を目指す
単語と文法をインプットしたらステップ2の精読練習。
精読練習の目的は「どんな文章も時間をかければ読める」状態を目指すこと。
例えば下の文章、どういう意味かわかりますか?
少し簡単だったかもしれませんね。ではこちらはどうでしょう?
どちらも非常に難しい英文。ネイティブでもない限り「精読」の練習をしてなければなかなか意味が取れない文章です。
僕も今なら深く考えなくても意味がわかりますが、精読練習をする前はほとんど暗号も同然でした。
3-1.「精読」=「英文解釈」を鍛えるだけ
精読というと小難しく聞こえますが、やることはシンプルに1つだけ。
「英文解釈」をやればいいんです。2019年2月現在、英文解釈以上に精読力を鍛えられる勉強法はありません。
先ほど挙げた2つの例文は、英文解釈の参考書『英文読解の透視図』から引用したもの。あのレベルの英文が読める方は、英文解釈は不要です。
英文解釈の流れ(どの参考書も同じスタイル)
①難しい英文が、例題として提示される。
②例題を自力で解いてみる。
③解説を読んで、実践問題に挑戦。
やることは至ってシンプルですが、①〜③を繰り返せば自然と精読の精度が高まるので学習のコスパは超高いです。
4冊紹介していますが、TOEIC900点レベルを目指す大学生・社会人は最初の2冊を、
難関大学を目指す受験生は4冊全て読んで欲しいです。
3-2. 英語リーディングの「基礎」の誤解
誤解している方が多いですが、文法や単語をどれだけ覚えてもリーディングの基礎にはなりません。
単語文法は入門中の入門。基礎となるのは英文読解(=解釈)です。
学校英語では単語・文法を教えるだけ。高校1年から2年までの間に文法を教えたら、あとはひたすら多読。
当然そんなやり方で英語が読めるようになるはずがありません。
バットとグローブだけ渡して「とりあえず試合でまくれ」と放り投げられているようなもの。
先に正しい方法論で練習を積むべきです。我流で誤ったフォームを身に付けてしまうと、後で直すのに苦労しますからね。
英文解釈とセットで行うと効果絶大の「スラッシュリーディング」
↓英文速読には欠かせない裏技的なスキルです。
4. ステップ③ 英語長文をひたすら「多読」
先ほど紹介した4冊で精読をマスターしたら、あとはひたすら多読。
4-1. 多読に参考書・問題集は必要ない
題材選びのコツは「楽しめるもの」や「必要なもの」を選ぶこと。
英文多読用の問題集で扱われているのは「環境汚染」「お茶の起源」「人類の三大発明」などいかにも ”勉強用” といった感じのテーマ。
「読みたい」と思えるテーマを選ばないと、当然読む量は増えません。僕も昔よく陥っていた「多読用の問題集を買っておきながら多読できない」という状況です。
一方で「好きなもの」や「必要なもの」は容易に日常に組み込めるので、自然と読む量が増えます。これが多読の理想形。
例えばニュース。毎朝チェックするニュースを一部英語にしてみるだけで、日常的に多読の機会を得られます。
BBCやCNNは記事の質が高く、英文多読におすすめの素材。
またTwitterでBBC、CNNをフォローしておくと、英文ニュースが毎日流れてきます。
英語多読に一番優れたツールは洋書。
↓こちらの記事に、初心者でもスラスラ読める入門レベルの洋書を5冊厳選しました。
4-2. 迷ったら「Kindle」での多読がおすすめ
題材選びに迷ったらスマホに「Kindle」を入れておくのがおすすめ。
お気に入りの作家の洋書や情報収拾のためのビジネス書なら、何冊でも読めるはず。
英語多読にKindleが優れる理由
①単語の意味が一瞬で調べられる辞書機能付き。
②大事な箇所をマーカーで色分けできる。
③音声読み上げ機能でリスニング練習もできる。
④Kindleの方がシンプルに安い(作品によっては紙本の半額以下で買える)
↓英語多読にKindleを活用したい方は、ぜひこちらを参考にして下さい。
5. TOEIC900点を狙うなら、まずは精読を極める
TOEICはスピード勝負。だからと言って、スピードを上げるために精読を無視して多読ばかりするのは遠回り。
確かに精読をすると、文章を正確に読もうとするので一時的に速度は下がります。
でも一度精読を極めてしまえば、文章の意味を”解読”するのにかかる時間がほぼゼロになるので、結果としてスピードが段違いに上がります。
↓最近見て感動した比喩。
「遠くまで行った人が勝ち」というレースに出るとしたら、ただ家にある自転車を必死にこいだったダメ。賢い奴は1週間バイトしてでもお金を貯めて原付の免許を取ろうとする。最初は苦労するかもしれないけど、一度原付を手に入れてしまえば、後はもうスロットルを捻るだけ。1ヶ月もすればとんでもない差になるよ。ー某DJ社長
「とりあえず家にある自転車を必死にこぐ」のは、精読を飛ばして多読だけをする人。
一見手っ取り早く見えますが、ものすごく遠回り。レベルを上げるのに信じられない量の時間が必要になります。
一方「先に免許を取って原付を買う」のは精読の練習を丁寧にやる人。
最初はスピードが落ちるので辛いかもしれませんが、一度苦労を経験してしまえば後はず〜っと楽できます。
今日のまとめ
①英語リーディングは「暗記」→「精読」→「多読」の3ステップ。
②単語・文法の暗記は「ながら勉強」で効率化。
③精読は英文解釈をやるだけでOK。
④多読の題材は「楽しめるもの」や「必要なもの」を選ぶ。
↓時間に余裕がない方でも、サクッとTOEICで高得点を取るための勉強法はこちらにまとめています。
ブログざっと見させてもらいました!
夏休み始まってからずっと書いて勉強してました。
谷村くんさんの暗記方を信じて勉強してみます!
休み明けまでには精読まで行きたい!