【TED】7言語話者に学ぶ「新たな言語を習得する4つの秘訣」

新たな言語を習得するのって辛いですよね。
特に学び始めの頃は「何から手を付けたらいいのか」そして「このやり方を続けていて本当に習得できるのか」と不安に思うもの

TEDトークの「The Secrets of learning a new language」というプレゼンで、新たな言語を習得するための秘訣が紹介されています。
このプレゼンを日本語訳し、言語学習者の不安を少しでも解消するのが当記事の目的です。

こんな方に読んでほしい
・新しい言語を学ぶのに興味がある。
・英語の勉強法を見直してみたい。
・TEDを聴いてみたいけど、まだリスニング力に自信がない。

1. 「The Secrets of learning a new language」を日本語訳

当記事は2019年1月4日にTEDにアップロードされた、
The Secrets of learning a new language(新たな言語を学ぶ秘訣)」の要約・翻訳記事です。

TEDトークは「英語で学ぶ」教材としては非常に優れているのですが、日本語字幕が選択できないのが多いのがネックですよね。

そのため、まだリスニング力に自身のない方や、手っ取り早くプレゼンの要点を知りたい方のために翻訳を作りました。
このプレゼンテーマを日本語で解説しているのは当ブログだけです。


↓本編はこちらで見れます。リスニング力に自信のある方は是非挑戦してみて下さい。

話者は”Polyglots”「多言語習得者」のリディアさん。
2年ごとに新たな言語を学び続け、今では7ヶ国語を使いこなす正真正銘のマルチリンガル
彼女は多言語メンターとして活躍する傍ら、多言語話者の集まる会合に度々参加し、他の多言語者との交流を深めているそう。

ここから先は全て要約です。

谷村

2. 多言語話者に共通する、たった1つの特徴

100人の”Polyglots”「多言語話者」に会えば、それこそ100通りの学習方法があります。

・覚えた表現をその日のうちにネイティブ相手に使って、フィードバックをもらう人。
・スペルを無視して音だけで発音を学ぶ人。
・スカイプでランダムに選んだネイティブにチャットを送る人。
・500の頻出表現を暗記して使い続ける人。
・文法の参考書から地道に勉強する人。

ただしどの学習者にも共通する点が1つだけあります。それは「言語学習を心から楽しんでいること
何百通りも方法はあれど、皆自分なりの「楽しんで続けられる学習法」を確立しています。

・ノートを使って、カラフルに文法をまとめる人。
・フラッシュカードを入念に手作りする人。
・アプリを使って、自分の使った語彙を統計的に記録している人。
・学びたい言語を使って、クッキングを楽しむ人。

彼らが自分の勉強法を語る時に見せる、楽しそうな顔を見れば誰だって納得するはず。
言語学習で1番大切なのは「楽しむこと」です。

3. 新たな言語を習得するための4つの秘訣

ここからは、私が新しく言語を習得する際に気をつけている、4つの秘訣をシェアします。

3-1. 秘訣①「楽しむことが大前提」-Enjoyment-

前述の通り、語学習得で1番大切なのは「楽しむこと」
例えばスペイン語のテキストを読んでいて、”ホセが駅で道を尋ねる場面”なんて、読んでて楽しくないですよね。

私はそんなテキスト学習を辞め、子供の頃に何度も読んだ『ハリーポッター』をスペイン語で読んでみることにしました。
最初は何1つ理解できませんでした。当然ですね。基礎をがっちり固めてから読み始めたわけではありませんから。


しかし、一冊丸々読み終わる頃には、ほとんど苦労なく文章が読めるようになっていることに気づいたんです。


ドイツ語を学習している時にも、同じ経験をしました。
お気に入りのシットコム『フレンズ』をドイツ語で見ていた時のこと。
最初は何1つ理解できませんでした。1文が終わって、新たな1文が始まる、その境目すらわからないほど

それでも毎日見続けました。なんたって『フレンズ』です。
私の1番のお気に入り作品。それこそ、どの言語でだって楽しめます。

2~3シーズンも見てるうちに、ふと気付きました。「あれ、会話の意味がわかるぞ」って。
教科書でのつまらない学習から、毎日やりたくてたまらない「心から楽しめる勉強法」を確立できた瞬間です。


ノートを取るのが面倒なら、アプリにタイピングすれば良いんです。
教科書のリスニングが面白くないなら、YouTubeやPodcastを開けばいい。

もしあなたが内向的な性格で、今すぐにネイティブスピーカーと話す勇気がなくても大丈夫。
独り言だって立派な練習法です。今日あったことや週末の予定等、テーマはなんだって構いません
写真を空想上の友人に送りながら、その写真について説明してる人だっているぐらいです。

これが、多言語話者が新しい言語を習得する方法。自分が楽しめるやり方をとことん探してみて下さい
そしてこのやり方が何より素晴らしいのは、ちょっと手を伸ばせば誰だって真似できることです。

3-2. 秘訣② 「効果的な学習法を確立する」-Method-

とは言え、ただ単に「楽しむ」だけではまだ不十分。
外国語を流暢に話せるようになるための秘訣は、もう3つあります。

2つ目に秘訣は「効率的な学習法」を見つけること。

例えば、翌日のテストのために単語を覚えたとします。
しかし一夜漬けで単語を覚えたとしても、数日経てば忘れてしまいます。

一度覚えた単語を忘れないようにするためには、
覚えた単語を「短期記憶」から「長期記憶」へと移動させなければいけません
一定期間をあけて何度も復習を繰り返す、「間隔反復(Space Repetition)」を実践するのがセオリーです。

しかし、ただ闇雲に反復したって面白くないはず。
ここが、あなただけの「効率的な学習法」を見つけるチャンスになります。

“Anki”や”Memorize”をもとに作られたアプリを使ってみましょう。
多言語学習者に人気の学習法、“Goldist Method” を使うのも面白いですね。

 

面倒だな」と思ったら「効率化」に取り組むチャンス。
人のやり方を真似するのも良し、オリジナルな勉強法を生み出すのも良し。

もし何から始めたら良いか、どの学習法が自分に合っているのか、分からない方がいれば、
YouTubeで他の多言語話者の学習法を参考にしてみて下さい
彼らにできるなら、もちろんあなたにだってできるはず。

上に貼った「ゴールディストメゾット」は特に勉強になるのでおすすめ。

谷村

3-3. 秘訣③「学習を習慣化する」-System

3つ目の秘訣は、学習をシステム化すること。
わかりやすく言えば、言語学習を習慣化してしまうんです。

言語学習者は皆忙しく、毎日勉強の時間が取れないのは当然のこと。
ただ、最初に学習プランを立てておけば、時間はいくらでも作り出せます


例えば、いつもの起床時間より、15分だけ早く起きることはできますか?
朝の15分は、単語やフレーズの復習に最適な時間です。

電車や車での通勤中にポッドキャストを流すことはできますか?
家事の最中はどうでしょう?何か他のことをやってる時間にだって、リスニング力は鍛えられるんです。

大事なのは学習のプランを、前もって立てること。そして習慣化すること
例えば「火曜と金曜に友人と20分間話す」「朝食を食べている間はYouTubeを見る」など、自分に合ったやり方で習慣化してみて下さい。

一度学習を習慣化してしまえば、新たに時間を作り出す必要がなくなります
言語を学ぶことが既に、あなたの生活の一部になってしまうからです。

3-4. 秘訣④ 「時には我慢も必要」-Patience-

最後に、新しい言語を流暢に話せるようになるためには、少しだけ我慢が必要

言語を2ヶ月で習得するのは不可能ですが、2ヶ月で目に見える上達を感じることは可能です。毎日少しずつでも、自分が楽しめる方法で学習を続けるだけ。

そして大事なのは、小さな成功体験を積み上げること
成功体験以上に、私たちを勇気づけてくれるものはありません。


初めてドイツ語でフレンズのジョークを理解できたときの喜びを、今でも鮮明に覚えています。
あまりに嬉しくて、その日は何話も何話も続けて見続けました。結果、1つずつですが理解できるフレーズが増えていきました。
この小さな成功を毎日繰り返し続けたことが、ドイツ語を習得できた要因

「理解できなかったジョークが理解できた!」「自分の表現が通じた!」
そんな喜びに勝るものはありませんこれだから言語学習は辞められない
何度も何度もあの喜びを味わうために、2年おきに新しい言語に挑戦しているんです。

4. 言語習得に「才能」なんてものはない

効果的で、楽しめる言語学習法を見つけて習慣化
一言で言うならこれこそが、多言語学習者が数年、数ヶ月と短いスパンで言語を習得してしまう秘訣。

しかしここまで話して疑問に思った方もいるでしょう。
あなたたち多言語話者は、元から言語の才能があったからじゃないの?」

ここで、アイルランド人のベニーの話をします。
彼は学校でゲール語を11年間、ドイツ語を5年間習いました。しかし大学卒業時、彼は外国語を全く喋れまないまま。
何年も勉強したのに一言も話せなかった彼は、21歳の時に自覚したそうです。
「自分には才能がないから、新しい言語の習得ががこんなにも困難なんだ」と。

その時彼は、「これからは自分のやり方で学習する」と決めました
才能のない自分が、他の人と同じやり方で勉強したって無理だ。そう考えてのこと。

そこから彼は、学んだ単語・フレーズをすぐにネイティブスピーカーの前で使い始めました
たとえ1日で200もの間違いを犯そうが気にしない。恥を恐れず喋り続ける。
そうして彼は、毎日ネイティブからフィードバックをもらい続けました

結果彼は、今では10言語で流暢に会話ができるようになりました。

これが奇跡だと思いますか?
私は多言語メンターとして、こんな奇跡を毎日目にしています。
何十年かけても言語を習得できなかった人が、自分に合ったやり方を見つけて一気に才能を開花させる様子を何度も目にしているんです。

もしあなたが、自分に才能がないと思っているなら、もう1つだけ、新しいやり方を試してみて下さい。
自分に合ったやり方を見つけて、勉強を楽しんでやってみて下さい。
あなたに欠けているのは「やり方」だけ。才能なんて関係ありません。

5. 「TED」を使った英語学習に挑戦してみよう

これでプレゼンは終わりです。では日のポイントをまとめます。

・言語学習において1番大切なのは「楽しむ」こと
・楽しめて、かつ効率の良い勉強法を見つけたら、とことん習慣化する。
・才能なんて関係ない。大事なのは自分に合ったやり方を見つけること。


今日ご紹介したTEDトークのように、英語自体を勉強するのではなく
英語を使って」何か別のことを学ぶのが、僕からオススメしたい勉強法

TEDは基本的に、日本語字幕がつけられないので、英語「で」学ぶ教材としては非常に優れています
他にも「結婚を成功させる3つの秘訣」「クリエイティブ思考を目指す方へ」など、面白そうなテーマがゴロゴロ転がっています。

しかもすべて無料。まだインストールしていない方は、ぜひスマホに入れてみて下さい。


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