孫正義の英語力は一見中学レベル。語彙も文法も中学で習うものばかり。
しかし彼はその英語力で、世界のリーダー達と日々コミュニケーションを交わしています。
その秘訣は何なんでしょうか?
彼の英語を元に、初心者が最速で英語を喋れるようになるコツを3つシェアします。
こんな方に読んでほしい
・英会話を始めたい
・短期間で英会話を時間を上達させたい
・ビジネスで英語を使う機会がある
目次
1. 簡単な英語を使うことを恥じないで
英語喋れる人って「難しい単語や文法も駆使できる人」なんてイメージありませんか?
もしあれば、今すぐ捨ててください。
簡単な英語が通じる英語、難しい英語は通じない自己満足の英語です。
1-1. 孫正義の英語① 単語も文法も中学レベル
彼の使う単語は9割が中学で習うレベル。
残りの1割が、業界ならではの少し専門的な用語です。
彼の頭にあるのは「わかりやすく伝えること」
「かっこよく見せよう」とか「センスのある言葉選びをしよう」なんて考えは一切頭にないんでしょう。
意識して簡単な言葉を選んでいるように見えます。
しかし「簡単」ということはつまり、「伝わりやすい」ということ。
孫さんの英語は、文法だって中学英語の範囲の単純な構文だけ。
仮定法や過去完了などは使わず、現在完了もほとんど登場しません。
1-2. 喋りやすいのは中学英語、そして伝わりやすいも中学英語
受験英語で習った単語や文法で話すと、こんな顔されたことありませんか?
こういう場面、僕は今まで幾度となく経験してきました。
それもそのはず、英語話者の約8割は非ネイティブ。
彼らは当然、日本人のようなマニアックな単語や文法を学ぶ機会なんてありません。
(そして日本人のように難しい単語や文法を好む習性もありません)
改めて確認させて下さい。
簡単な英語と難しい英語だと、どちらの方が喋りやすいですか?
簡単な英語なはず。
ではあなたの経験上、簡単な英語と難しい英語、どちらが伝わりやすかったですか?
これも簡単な英語ではないですか?
であればもう、難しい単語や文法を使う理由はないはず。
2. カッコいい英語よりも伝わる英語を
あなたが英会話を習得したい理由はなんですか?
「女の子にモテたいから」や「周囲から尊敬されたいから」が理由でないなら、
発音もスピードも、ネイティブらしくある必要なんて一切ありません。
2-1 孫正義の英語② 発音は日本語訛り, 話すスピードもゆっくり
彼の英語聞いたことがある方、正直にどんな感想を持たれました?
はっきり言ってメチャクチャ「日本語英語」ですよね。
僕も初めて彼の英語を聞いたときは、思わず何度も聴き直してしまいました。
「世界に向けてプレゼンしてるんだ。こんな英語なはずない」って(笑)
でも不思議とわかりやすいんですよね。それも異常なほどの分かりやすさ。
プレゼンはゆっくりが基本なのでスピードに関しては当然ですが、
彼の英語で目を見張るのはやはり発音。
非常に実践的な考え方の人です。
「発音を勉強して英語っぽく話す」ことに意味を感じなかったんでしょう。
そんなことに気を揉むぐらいなら、
構成や内容に時間を割いて「わかりやすく伝える」ことを最優先する。
それがやはり「デキる人」の考え方なのかと僕も感心します。
2-2. 日本語英語で何が悪い
日本人は発音に関してシビアすぎます。なぜなんでしょうか。
YouTubeで芸能人が英語で話している動画を見ると必ず、
「発音が下手くそ」「見事なジャパニーズイングリッシュ」なんてしょうもないコメントが目に入ります。
でも皆日本で生まれて日本で育ったんです。
英語なんて日本語訛りで当然ですよね。
関西に住んでいるのに標準語話す関西人なんて見たことないでしょう?
日本のビジネス界のトップがコテコテの日本語英語なんです。
何を恥じる必要があるんですか。
京大猫
日本語英語も、シングリッシュ(シンガポール英語)やヒングリッシュ(インド英語)のように、英語の方言の1つとして認識されていいはず。
僕自身、いずれはそうなることを信じています。
3. ボキャブラリーは狭く深く
ボキャブラリーって何ですか?単語の量だと思ってませんか?
僕も以前は、「語彙力がないから単語もっと覚えないと」なんて思って単語帳を必死にやっていた時期がありました。
3-1. 孫正義の英語③ 実はボキャブラリーは少ない
彼の英語って実は、登場するフレーズがものすごく少ないんです。
実際に使う表現は30種類ほどだそう。(孫さんの秘書をされていた方の著書で知りました)
何度も出てくる表現の一例を挙げると、
・Let’s look at~「〜を見てみましょう」
・As a conclusion,「結論として」
・In the case of~,「〜の場合は」
・Some people say~.「〜と言う人々もいます」
・You know that~,「皆さんもご存知の通り」
非常に簡単ですね。
しかし逆に言えば、30種類のフレーズを使いこなせれば、
世界を相手にプレゼンするのに不足はないということです。
3-2. 「語彙力」=「自分の得意フレーズの量」
語彙力というのは「これならいつでも言える」と自信を持てるフレーズの量です。
言い換えると「自分の鉄板フレーズ」をどれだけ持っているか。
使い方も知らないような単語や熟語をいくら知っていたって無意味です。
例えば英検準一級の単語帳を開くと出てくる
おそらく知らない方はほとんどいないでしょう。
ではこの単語の使い方はわかりますか?もしくは使ったことありますか?
ほとんどの方が、「ノー」なはず。
こういうのは「語彙力」とは言いません。
3-3. 「最速で」語彙力を鍛える方法
日本人は特に「3000単語覚えていても30語しか使えない」みたいな人が多い。
(かつての自分に特大ブーメラン)
例え100単語しか知らなくたって、そのうちの50が使えれば十分。
英会話は瞬発力、横に広いボキャブラリーなんて何の役にも立たないんです。
最速で語彙力を増強する方法は、
「これなら言える」という鉄板フレーズを5つ選び、その5つを重点的に鍛えることです。
例えば下の5つをピックアップしたとすると、
この5つをいつでも言えるようになるまで徹底的に頭に刷り込ませるんです。
・How about~?
・Do I have to~?
・Why not?
・I’d love to~
・In my opinion,
語彙を横に広げるよりも、狭く深く極めていくイメージ。
「知っている」から「いつでも使える」の状態にしなければ、いつまでたっても語彙は増えません。
ポケモンの技と同じです。
例えばカメックスはLv60でハイドロポンプ覚えますが、
もしLv59で止めてしまったら、一生ハイドロポンプ使えないままですよね。
「知っている」段階で止めてしまうのはLv59で放置するようなもの。
いつでも使えるようになるまではひたすらレベル上げ。
次に行くのは目の前の技を習得してからでも全く遅くありません。
ぜひオンライン英会話で実践してみて下さい。
「今日はこの5フレーズ」とレッスン前にピックアップしてから始めるといいです。
あらかじめ先生に伝えておいてもよいかもしれません。
4. 結論:「ビジネス英語」なんてものは存在しない
「ビジネス英語」なんてものは、ビジネスパーソンを英語業界の顧客にするために作られた言葉です。
英語は英語。英語とビジネス英語をわざわざ切り離して考える意味がわかりません。
孫さんの英語を聞けばわかるはずです。
彼が俗に言う「ビジネス英語」なんてものを学んでいないことは一目瞭然ですね。
もう一度、あなたが英語を喋れるようになりたい理由を明確にして下さい。
「モテるため」ならセンスのある言い回し、かっこいい発音が必要でしょう。
でももし「コミュニケーションをとること」が目的なのであれば英語はあくまでツール。
最短距離を走って下さい。
以下が孫正義から学ぶ、「最速」で英会話を身につけるコツです。
①中学レベルの単語・文法で話す。
②発音は一切気にしない。
③ボキャブラリーは狭く深く。
孫さんの英語真似したら本当に短期間で喋れそうな気がしてきたよ。
フレーズ5つ選んで早速ネイティブキャンプで実践しよう。
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